千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で27日、政府による拝礼式が開かれた。第2次世界大戦の戦没者で、ロシアや硫黄島などで収容された身元不明の遺骨301柱が納骨された。同墓苑に納められた遺骨は計37万700柱になった。

 第2次大戦中に海外で亡くなった戦没者は約240万人いるとされる。このうち政府が収集できた遺骨は約128万柱。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、収集作業は難しい状況が続いている。

 コロナ禍では、拝礼式の式典を中止したり、規模を縮小したりした。今年はコロナ禍前の2019年と同様の規模で開催。遺族のほか、秋篠宮ご夫妻ら、あわせて450人が出席した。(高絢実)

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