学校(写真はイメージ)=ゲッティ

 埼玉県桶川市立桶川中学校で今春、バスケットボール部の男子生徒(13)が試合中にあごを骨折するけがをしたにもかかわらず、男性顧問が保護者に連絡せず病院も受診させなかった問題で、学校が男子生徒と保護者に対し、生徒から聞き取りをせずに保護者説明会を開催した件を謝罪したことが、関係者への取材で判明した。【加藤佑輔】

 関係者によると、謝罪は12日夕に桶川市役所で行われ、校長や教頭、男性顧問、市教育委員会職員らが出席した。生徒から聞き取りをせずに6月11日夜の保護者説明会で事故の概要や事故後の顧問の対応を説明したことについて、校長は「申し訳なかった」と生徒と保護者に謝罪。事故当時、保護者に連絡せず、病院の受診を検討しなかったことも「学校として不十分な対応をしてしまった」と陳謝した。

 その場で生徒は「(事故後に)乱暴な言葉で話し掛けてきたことを認めてほしい」と顧問に詰め寄ったが、顧問は「そういう受け取り方をさせてしまったのは申し訳ない」と話し、叱責を否定したという。

 生徒は毎日新聞の取材に「顧問から『立て』と何度も言われ『(骨は)曲がってないよな。だから折れてない』などと強い口調で叱責された」と主張する。一方、学校はこれまでの取材に「顧問は『眼鏡をかけて自分の顔を見てごらん。どこが痛いの。自分で見て変形したりしている?』などと優しく声を掛けたと話している」と説明している。

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