愛知県営名古屋空港に着陸した医療用ジェット機から患者の男児を降ろすスタッフ=19日午後

NPO法人「日本重症患者ジェット機搬送ネットワーク(JCCN)」は19日、ドクターカーやジェット機で、0歳男児を金沢大病院(金沢市)から、あいち小児保健医療総合センター(愛知県大府市)に搬送した。男児は心臓につながる左冠動脈が狭くなっており、数日後に再建手術を受ける予定。

地方から大都市圏の高度医療機関へ搬送する態勢が北海道を除き確立されていないことから、JCCNは今月、専門的治療が必要な小児患者を移送する医療用ジェット機の試験運航を始めており、今回が1例目。実例を積み上げ、国の事業化を目指すとしている。

JCCNによると、19日の搬送は受け入れ先の同センターのスタッフが担った。小松空港(石川県小松市)から、医師や看護師が同乗したジェット機で愛知県営名古屋空港(同県豊山町)へ移送。着陸後、看護師らが男児を慎重にドクターカーに乗せ替えた。容体は安定していたという。

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