千葉市の神谷俊一市長は25日の記者会見で、3月16日に行われたJR京葉線のダイヤ改正の暮らしへの影響などを問う市のアンケートで、途中経過ではあるが、回答者の約8割が「悪い影響がある」と答えたと明らかにした。別の路線に切り替えるなどし、京葉線の利用を止めた人は約3割を占めた。
アンケートは京葉線の利用客を対象に3月23日から始め、今月末まで受け付けている。
25日午前9時時点では、1万2458件の回答が集まった。このうち千葉市の利用者は50%、市原市や君津市といった内房・外房沿線の19自治体の住民が30%を占める。
22日午後6時までの回答者(1万2086人)に生活への影響を尋ねたところ、約6割が乗車する時間を早めたり、遅らせる対応を迫られたと答えた。また、約3割が「別路線に切り替えるなどし、京葉線の利用を停止した」と回答した。
3月の改正では通勤快速が廃止され、快速も縮小された。そこで、市は今後、どんなダイヤ改正を望むのかも聞いた。
その結果、「通勤・退勤時間帯の快速の増便」と約7割が答えた。また、「通勤快速の復活」を約6割が求めた。
神谷市長は会見で「今回のダイヤ改正は千葉市民へのデメリットが極めて大きい。メリットを受ける人もいるが、デメリットを受ける人がこれだけ多いことを(JR側には)受け止めてほしい」と語った。
市は月末までの結果を集計し、詳細に分析した上で、早期のダイヤの再改正に向け、JR側との協議に活用する。
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