発車の合図をするクリエーターのパントビスコさん(左)と野口博文・福岡管理駅長=福岡市中央区の西鉄福岡(天神)駅で2024年4月12日午前11時40分、矢頭智剛撮影
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 福岡市と福岡県南部を結ぶ西日本鉄道の天神大牟田線は12日、開業から100年を迎えた。記念のラッピング電車(5両編成)の運行が始まり、鉄道ファンら大勢の人たちが天神大牟田線の新たな門出を祝った。

西日本鉄道の前身の一つ、「九州鉄道」の二日市駅=1924年ごろ(西日本鉄道提供)
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 天神大牟田線は1924年4月12日、西鉄の前身の鉄道会社の一つ「九州鉄道」が福岡―久留米(福岡県久留米市)間で開業。39年に大牟田(福岡県大牟田市)までの延伸が完了した。当時は大牟田線と呼ばれていたが、42年9月に九鉄など5社の合併で誕生した西鉄が、福岡市の繁華街・天神とともに発展してきたことを踏まえ、2001年に路線名を「天神大牟田線」、西鉄福岡駅を「西鉄福岡(天神)駅」に改称した。22年度の天神大牟田線の1日の平均乗降客数は約23万2000人となっている。

 ラッピング電車には、久留米市出身のクリエーター、パントビスコさんがつり革をイメージして制作した西鉄公式キャラクター「ガタンコとゴトンコ」などがあしらわれた。

 福岡市中央区の西鉄福岡(天神)駅で12日に開かれた出発式で西鉄の松藤悟・鉄道事業本部長は「100年走り続けることができたのは、お客様や沿線地域の皆様のおかげ。これからも皆さんに愛される西鉄電車を目指し、夢と希望を乗せて走り続けたい」とあいさつ。パントビスコさんが自らデザインしたヘッドマークとイラストを野口博文・福岡管理駅長に贈り、2人で出発の合図を送った。

 パントビスコさんは出発式後、ラッピング電車について「お子さんに楽しんでもらえるようなデザインにしたいと思った」と話した。【下原知広】

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