宇都宮動物園(宇都宮市上金井町)で昨年誕生したホワイトタイガーのメスの双子「アイカ」と「イオリ」の1歳を祝う誕生会が20日、同園で開かれた。飼育員特製の肉でできたすしがプレゼントされると、2頭はぺろりと平らげ、獣舎を取り巻いた来園者はスマートフォンで撮影しながら「誕生日おめでとう」と声をかけていた。
双子は昨年10月14日、母のシラナミ(12歳)と父アース(10歳)の間に誕生した。同ペアでの出産は2019年3月のグーナ、21年3月のイーサンについで2年ぶり3回目。秋生まれは初めてだったため、寒さに注意し暖かいバックヤードで母親と一緒に大切に育てられた。
2頭は母乳のみですくすく育ち、生後3カ月たった今年2月には、来園者から募集した名前の中から「アイカ」と「イオリ」と命名された。栃木県特産のいちごの品種「とちあいか」のようにかわいらしく、また奥日光の山中にある「庵滝」のように勇ましく育ってほしいとの願いが込められているという。
誕生したばかりは体重が1・2キロだった2頭だが、現在は約60キロに成長。人なつこいアイカと気が強いイオリ、それぞれに性格の違いも出てきている。母親のシラナミに迫る大きさだが、じゃれついたり甘える様子も。成獣になる2歳頃には親と離され、別々に過ごす。
飼育員は「生後数カ月の赤ちゃんではないが、まだまだかわいいところがある。今年1年元気な姿を見ていただけた。ここからまた2頭の関係性がどう変わるか見ていくのも楽しみにしてもらえれば」と話していた。【松沢真美】
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