台湾への支援の呼びかけに応える天理大の学生ら=奈良県天理市

台湾東部沖地震の被災地の復興に役立ててもらおうと、天理大(奈良県天理市)が義援金の募金活動を行っている。同大学国際学部中国語学科は台湾の大学と交換留学を行うなど台湾との縁が深く、学生らは「少しでも支えになりたい」と支援を訴えている。

11、12日には有志で集まった中国語専攻・中国語学科の学生や教職員、留学生や卒業生らが、杣之内キャンパスの南棟前で募金箱を掲げ、「台湾への支援をお願いします」と呼びかけた。

2年生で学生自治会「崑崙会」会長の藤本奏深(かなみ)さんは「東日本大震災や熊本地震、能登半島地震など、日本に災害があったときには、台湾の人が助けてくれた。今こそ私たちがお返しをするべきだ」と話す。

台湾史が専門の山本和行教授は「震源地近くの花蓮地域は少数民族が暮らす村も多く、山深い地形のため被害の全容がまだ見えてこない。復興には長く時間がかかるからこそ一助となりたい」と力を込める。

学生たちは13~19日(15、17日を除く)は、天理駅前で募金活動を実施する。さらに同大研究棟に募金箱を設置。集まった義援金の全額は日本赤十字社を通じて現地での救援、復興支援活動などに役立てられる。

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