2025年大阪・関西万博の開幕まで13日であと1年となった。会場の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市)への主要なアクセスは、鉄道とシャトルバスを想定。これに船などの水路も予定する。万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は原則として公共交通機関での来場を呼びかけるが、自家用車を夢洲から離れた駐車場に止めて会場に向かうパークアンドライド方式も導入する。

大阪メトロが夢洲駅まで延伸、乗り入れ

万博会場への主要ルートのうち、鉄道は大阪メトロ中央線がコスモスクエア駅から夢洲駅まで延伸され、これが会場に直接乗り入れる唯一の鉄道路線となる。

中央線の運行本数は、現在の1時間あたり16本から24本に増便する。JRゆめ咲線も9本から12本に増やし、同線終点の桜島駅からはシャトルバスが運行される。

シャトルバスは「専用道路」も

シャトルバスでは、建設中の高速道路「淀川左岸線」を新大阪駅や大阪駅と会場を結ぶための専用道とする。バスは大阪・兵庫の主要な駅から運行するほか、大阪国際(伊丹)空港と関西国際空港からも直行便を運行する。事前予約制とし、利用者全員が座れるようにする。

自家用車に関しては、舞洲(まいしま)(大阪市)と堺市、兵庫県尼崎市に設ける専用駐車場に誘導。シャトルバスで会場に運ぶパークアンドライド方式とする。


万博協会は万博の開催期間中、計約2820万人の来場を見込む。ピーク時は1日に22万7000人の来場を想定。内訳は鉄道が12万4000人(55%)、シャトルバスが3万5000人(15%)、マイカー・タクシー・団体バスなどの自動車が6万8000人(30%)としている。

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