互いに寄り添って泳ぐカマイルカのサンゴと赤ちゃん(マリンワールド海の中道提供)

 福岡市東区の水族館「マリンワールド海の中道」で今月、カマイルカの赤ちゃんが生まれた。同館でのカマイルカの出産は2年ぶり2回目。2年前は2頭が出産したが1頭は死産、もう1頭の赤ちゃんは数日しか生きなかった。今回の赤ちゃんの生育は順調で、同館は「元気に育ってね」と見守っている。

 同館で飼育しているカマイルカは雄2頭、雌2頭の計4頭。そのうちの雌のサンゴ(推定年齢24歳)の妊娠が検査で判明し、別のプールに移して観察を続けたところ、3日午後9時半ごろに赤ちゃんが生まれた。

 2022年5月にはサンゴともう1頭の雌が出産したが、サンゴは死産、もう1頭の赤ちゃんは生後数日で死んだ。サンゴは2回目の出産で、生まれた直後から赤ちゃんを守るようにずっと寄り添って泳いでいたという。授乳行動も確認され、赤ちゃんの状態も安定している。

 同館海洋動物課の木下克利さん(53)によると、サンゴは少し臆病でおとなしい性格の一方、ショーでは動きがとてもスピーディーで、館内トップレベルのジャンプの高さを披露する身軽さがある。

 サンゴと赤ちゃんは予備のプールで飼育されており、一般公開は半年以上先の見通し。木下さんは「まずは元気いっぱいに育って、将来は母親に負けないパフォーマンスを見せてほしい」と話している。【松本光央】

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