ネーションズリーグの初戦で世界ランク1位のトルコに勝利した眞鍋ジャパンは、日本時間16日の午後11時からブルガリア(同21位)との試合に臨む。2010年の世界選手権銅メダリストでネーションズリーグの解説を務める栗原恵さん(39)さんに、フルセットにもつれたトルコ戦の激闘と、次戦・ブルガリア戦について聞いた。
新タ悦男アナウンサー:バレーボールネーションズリーグ日本代表女子の戦い、初戦はトルコ戦でした。栗原恵さんの解説でお送りしてきましたが、栗原さん、勝ちましたね。
栗原恵さん:勝ちましたね。嬉しいです!
新タアナ:今日激戦だったわけなんですけども、振り返ってどんな印象をお持ちですか?
栗原さん:非常に試合の中の駆け引きが楽しかったなっていう印象があります。
新タアナ:相手のアタッカーとのブロック。
栗原さん:セットによって、そのポイントによって駆け引きをして、どっちをしめるこっちをしめるレシーブがこっちに入るっていうのが本当に目に見えてわかった試合だったので、すごく私もわくわくしながら解説させてもらいました。
新タアナ:どう動くのかって、その判断をどこでするのかって、今日早かったですよね。
栗原さん:今日非常に早かったですね。これまで日本代表の試合を見てきましたけど、こんなにも早く対応できるんだっていうところを改めて驚かされた試合だったと思います。
新タアナ:この20点以降の勝負どころを詰めてきたという日本でしたが、そういう駆け引きの展開の早さというところに対応していくというのも、通じてるのかもしれないですね。
栗原さん:そうですね。やはり20点以降、より駆け引きが重要になってくるっていうところで、そこをしっかり詰めて練習してきたのかなっていうのが今日の1試合に表れてましたね。
新タアナ:その中で、全員印象には残ってると思うんですけども、栗原さん一番印象に残ってるのは誰になりますか?
栗原さん:もうやはり最後のウィニングポイントを決めてくれた古賀選手のスパイクですかね。
新タアナ:最後の追い打ち。あれはエースにしかわからないと思うんですよ。栗原さんも同じ立場でやってらっしゃいましたけど、あそこからあのトスが上がってくる最後の一点です。周りがもう決めてくれっていう気持ちも痛いほどわかります。あのときのプレッシャーはどんなもんですか?
栗原さん:いやもう絶対に自分上がってくるだろうなっていうことはわかって準備してると思いますし、今日の古賀選手の活躍を見ても、あそこまでで30得点してるんですよね。ていうことはきっと自分の中でも今日の試合を決めるのは自分だっていう意識がより強く高まった状態だったと思うので、気持ちよく最後打ちきってくれたんじゃないかなと思います。
新夕アナ:チーム全員で勝ち取ったこの勝利というのが本当にこの後大きくいきますよね。
栗原さん:そうですね。この一戦開幕戦にかける思いを今まで聞いてきた部分もありますし、今日勝って世界ランキングを一つ上げたっていう意味も非常に考えると、これから先に大きく繋がる一勝だったなと思います。
新夕アナ:次の試合なんですけども、早いんですけど、ブルガリア。またヨーロッパの背の高いチームになりますが、このあたりの警戒ってのはどうなんでしょう。
栗原さん:やはり背が高いヨーロッパ勢っていうことになると、ブロックをいかにしのいでいくかっていうところが非常にポイントにはなってくるんですけど、でも今日やはり世界ランキング1位の一番高さもしっかりとあるチームトルコにしっかりと対応して勝てたっていうことがあるのでブルガリアにもしっかりと結果を出して勝ち切ってくれるんじゃないかと思ってます。
新夕アナ:次戦のね、日本の戦いもお見逃しなく皆さん楽しみに待っていただければと思います。今日は栗原さんありがとうございました。
栗原さん:ありがとうございました。
世界ランク1位のトルコに勝利した日本は試合前からランキングを一つ上げ、8位とした。ネーションズリーグ予選ラウンド終了時の世界ランキングが、アジア・オセアニア地域で最上位、または出場権未獲得の国のうち上位3位以内に入れば、日本はパリ五輪の出場権を獲得する。
日本は予選ラウンド第1週をトルコ、第2週をマカオ、6月12日からの最終週を福岡・北九州市で戦う。
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