(18日、プロ野球 千葉ロッテマリーンズ6―4北海道日本ハムファイターズ)
チーム最年長、頼れる38歳が鮮やかな逆転劇の主役となった。
2点を追う六回、ロッテは先頭の石川慎吾のソロ、小川龍成の適時打で同点とし、なおも2死二塁の好機で、1番荻野貴司に打席が回った。
ロドリゲスの低めのスライダーを払うようにレフト前へ運び、決勝の勝ち越し適時打とした。「必死に食らいついていった結果。ホッとした」。八回にはこの日4安打目となる貴重な適時打を放ち、試合を決めた。
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日本ハムには引き分けを挟んで7連敗中だった。この日も開幕から好投を続けてきた先発メルセデスが一回に4失点し、嫌なムードが漂ったが、野手陣の奮起で今季最多の16安打を重ね、勝率を5割に戻した。
チームは昨季に続く「日替わり打線」。その中で、ベテラン勢が存在感を増している。36歳の角中勝也は打率3割8分。32歳の岡大海は、この日4安打と大暴れした。昨季は太もものけがで50試合出場にとどまった荻野も、大事に使われながら先発、途中出場で結果を残している。
そんな姿は、殻を破りきれない若手たちの刺激にもなっている。開幕戦で4番を任されながら、打撃不振でこの日登録抹消された23歳の山口航輝は「(ベテランは)やっぱりすごいなと思うし、悔しい気持ちもそれと一緒ぐらいある。(年齢が)上の人たちと外国人頼みだと言われるのは僕自身一番嫌なこと。そういう言葉がなくなってくるように僕たちが頑張らないといけない」と語っていた。
それに対し、荻野はこう語る。「若手に伝えられる立場にはないんです。本当に自分のできることをやっているっていうだけなんで」。背番号0は言葉ではなく、背中でチームを引っ張っている。(清水優志)
高部、2年ぶり安打
高部(ロ) ケガや手術を乗り越え、2年ぶりの出場で今季初安打。「長かった。打席に向かう時、ヒットを打った後のファンのみなさんの歓声に震えました」
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