■世界パラ陸上競技選手権 第2日(18日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)

日本で初めての開催となるパラ陸上の世界選手権。T54(車いすクラス)男子5000m決勝で樋口政幸(45、プーマジャパン)が10分51秒05のタイムで銀メダルを獲得し、パリパラリンピック代表に内定した。

今大会はパリパラリンピックの予選も兼ねており、104の国・地域から約1000人のアスリートが出場する。各種目2位以内に入った選手は代表に内定する。

T54(車いすクラス)男子5000m決勝には、日本から樋口と吉田竜太(42、SUS株式会社)が出場。レースがスタートするとまずは中国人選手が飛び出し、10m程遅れて樋口と吉田のいる第2集団が追いかける展開となった。1400m付近でトップの中国人選手に第2集団が追いつき、先頭集団は7人に。集団は縦一列となり、樋口と吉田は後方から様子を伺う。

3600m通過時点で樋口は4位、吉田は6位につけ、メダルの期待が高まる。そして残り3周に入りペースが上がると、樋口も吉田も遅れないように必死に食らいつく。そして樋口が5位、吉田が7位で7人の集団のままラスト1周に突入した。

ゴールまで残り100m付近で2人の選手が接触し転倒、すぐ後ろにいた樋口は何とか避けたものの、吉田は突っ込んでしまい転倒に巻き込まれてしまう。そのまま樋口は2位でフィニッシュ。吉田が転倒したためにゴール直後の樋口は何とも言えない表情を浮かべた。

それでも樋口は、10分51秒05のタイムで銀メダルを獲得。17日のT11(全盲クラス)男子5000mで銅メダルを獲得した唐澤剣也(29、SUBARU)に続いて、日本人2人目となるメダルを獲得した。

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