パリオリンピックのスケートボードの代表選手は、対象となる国際大会で得られるポイントに基づく世界ランキングで決まり、残る対象大会は予選シリーズの2つだけです。

中国の上海で開かれているアーバンスポーツのパリオリンピック予選シリーズは19日最終日を迎え、スケートボードですり鉢状のコースを45秒間滑って、技の難度や構成などを競う女子パークの決勝などが行われました。

開心那 選手

3回のランのうち最も高い得点で順位を競う決勝には日本選手3人が進出し、世界ランキング1位の開選手は、2回目のランで、前輪の車軸部分を滑らせる得意の「ノーズグラインド」や、空中でボードを回転させる技などをテンポよく決めました。

開選手は90.18の高得点をマークして日本勢トップの2位に入り、大幅にポイントを積み上げて、パリオリンピックの代表内定へ大きく前進しました。

開心那「1位になれなくて悔しい」

開心那選手は「すごく緊張したが、1回目できのうと同じランをすべて成功させる“フルメイク”できて、2回目は緊張せずに滑れた」と笑顔を見せました。
そのうえで「2位に入れたことはうれしいが1位になれなくて悔しい。ポイントは結構もらえると思うが、最後まで安心はできないので自分に自信を持てるような練習をしていきたい。もっと成長して第2戦があるブダペストでは、また表彰台に上がりたい」と話していました。

四十住さくら 選手

また、東京オリンピック金メダリストの四十住さくら選手は、ボードを回転させて空中でつかむ技などを決めて、87.02で3位に入りました。

四十住さくら「やっとここまで戻って来られた」

四十住さくら選手は「けがをしてからちょうど1年で表彰台に久しぶりに乗れたのですごくうれしい。やっとここまで戻って来られた」と喜びを口にしました。そして第2戦に向けては「自分の技を全部出せるようにそれだけ集中して頑張る。次は全部成功させて勝ちます」と力強く話しました。

そして準決勝でトップだった13歳の中学生、長谷川瑞穂選手は1回転半する大技の「540」を決めるなど、高さのあるエアを見せて、5位に食い込みました。

長谷川瑞穂「最後まで乗れなくてすごく悔しい」

長谷川瑞穂選手は決勝で3回のランのうち2回でミスしたことを踏まえ「あそこまでいったのに最後まで乗れなくてすごく悔しいです」と涙を見せながら話しました。

優勝はオーストラリアのアリサ・トルー選手でした。

この種目で日本からパリオリンピックに出場できるのは最大3人で、来月、ハンガリーで行われる第2戦の結果を受けて更新される世界ランキングでパリオリンピックの代表内定選手が決まります。

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