先に2勝したほうがチャンピオンとなる今シーズンのチャンピオンシップファイナルは連覇をねらう琉球が第1戦を制しあとがない広島は第1戦から先発メンバー2人を入れ替えて身長2メートルを超える選手3人を入れて第2戦に臨みました。

1万3000人を超える観客が詰めかけて横浜アリーナで行われた試合は広島が第1戦で7得点に抑えられたエースのドウェイン・エバンス選手にボールを集めて得点を重ね、21対14とリードして第1クオーターを終えました。

第2クオーターは琉球が厳しいディフェンスから追い上げを見せ岸本隆一選手のドライブなどで残り2分を切ったところで逆転に成功し、琉球が34対30とリードして試合を折り返しました。

第3クオーターも琉球がオフェンスリバウンドから得点を重ね、リードを11点まで広げましたがそこから広島がエバンス選手や山崎稜選手のスリーポイントなどで連続14点を奪う猛攻を見せて試合をひっくり返し、48対47と広島の1点リードで第4クオーターに入りました。

第4クオーターは広島が序盤からリードを広げ、残り5分を切ったところで、ディフェンスで相手のボールを奪い、速攻から山崎選手がこの日、4本目となるスリーポイントを決めて、リードを11点に広げました。

このまま逃げきった広島が、72対63で接戦を制し、対戦成績を1勝1敗として勝負の行方は28日の第3戦に持ち越されることになりました。

広島は山崎選手の4本を含む11本のスリーポイントを61.1%の高い確率で決め、初戦で7得点に抑えられたエバンス選手がチームトップの16得点を挙げました。

14得点の山崎選手「シュートを落とす気はしなかった」

5本中4本のスリーポイントシュートを決めて14得点をマークした広島の山崎稜選手は「シュートを落とす気はしなかった。1本落としたシュートも入ると思っていたのでちょっと悔しいというかもったいないという気持ちだ。琉球のマークマンもすごくディフェンスが上手で全然マークが空かないので、打てると思ったタイミングでどんどん狙っていければ」とみずからのシュートに自信を示しました。

そして優勝がかかる28日の第3戦に向けては「最後は気持ちと気持ちの勝負できれいな形ではなくても勝てればいいと思っている。泥臭く一生懸命、必死にプレーして最後に勝てたらいいと思う」と話していました。

また、23歳のポイントガードの中村拓人選手は「きょうやったことが僕たちの本当のディフェンスだと思う。あらためてチームの中でも共通認識を持って準備をしたしそれが結果的にこういういい流れにつながった」と逆転勝ちを引き寄せたディフェンスの出来に胸を張っていました。

琉球 岸本選手「第3戦はより激しく」

琉球の桶谷大ヘッドコーチは第3クオーターで相手に連続14点を奪われた場面をポイントに挙げ「第2クオーターがいい感じで終わり、3クオーターも出だしはよかったが、11点リードしたところで1つの流れからターンオーバーが続きそこで点数を取られだした。自分たちのオフェンスもうまくボールが回らず、ミスでターンオーバーしたり、難しいシュートを打たされたりしたところで相手に流れを持っていかれた」と悔やみました。

また、司令塔の岸本隆一選手は「もう少し早い段階で1本外からのシュートが決まっていたらまた少し違ったと思う。ただ、もう終わったことなのできょうは悔しい気持ちがあるがまたいいマインドセットをして第3戦が行われる火曜日はより激しく戦いたい」と前を向いていました。

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