プロ野球西武は26日、成績不振で松井稼頭央監督(48)が休養すると発表した。28日から始まる日本生命セ・パ交流戦の中日戦から渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM、58)が監督代行を務める。
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松井監督は「選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果につなげることができなかったのは、指揮官である私の責任です」などとコメントを出した。
今季はここまで15勝30敗で、パ・リーグ最下位。自力優勝の可能性が消えていた。
松井監督は2019年に2軍監督に就任。1軍監督に就任した昨季は、主力がけがや不祥事で離脱し、5位に沈んだ。
球団は昨オフ、大リーグ経験のある新外国人2選手を獲得して打線強化を図った。しかし、チーム打率と総得点はリーグ最下位にとどまっていた。
渡辺GMは08~13年に西武の監督を務め、就任1年目はリーグ優勝と日本一に導いた。
松井監督「もっとやりたかった」
西武が逆転勝利に沸いた約1時間後、選手らは一部屋に集められ、飯田本部長から松井監督の休養が告げられた。
球団関係者によると、試合後に松井監督と渡辺GMらで進退に関する話し合いがあり、休養が決まった。ここ数日、球団幹部の間で話し合いがあったという。
監督代行を兼務する渡辺GMは記者会見を開き、「松井監督だけの責任ではない。タフな戦いになるが、私もプロ野球人生を懸けて挑んでいきたい」と所信表明した。
会見後には、スタッフによって松井監督の荷物が運び出された。自ら報道陣の前に立った松井監督は「勝ちながら若い選手を育てるなかで自分が結果を出せなかった。ベストは尽くした。もちろんもっとやりたかった」と語った。
車に乗り込むと、硬い表情で見送るスタッフへ笑顔を見せながら球場を後にした。
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