日本生命B.LEAGUE FINAL 2023-24はGAME3(2戦先勝)までもつれる大激戦となった。ブースターの熱い声援が交わる横浜アリーナで28日、西地区2位の琉球ゴールデンキングス対ワイルドカード上位の広島ドラゴンフライズの試合が行われた。リーグ史上初の西地区対決はワイルドカードの広島ドラゴンフライズが逆転で頂点に立った。

ワイルドカードから下克上を狙っていた広島ドラゴンフライズはディフェンスがさえわたった。第1・第2・第3クォーターとどちらも流れを譲らない拮抗した展開が続き、運命の第4クォーターへ。

チャンピオンシップでスリーポイントを高確率で決め“CS男”と呼ばれる山崎綾(31)のスリーポイントシュートを皮切りに、広島は着実にポイントを重ねた。一方、琉球は広島の硬いDFを崩せず攻めあぐねる。守り合いを制した広島が65‐50で琉球を相手にCS史上最ロースコアで抑え、クラブ史上初のリーグ制覇を成し遂げた。

試合後、今季で引退を表明していた元日本代表の朝山正悟(42)は「最後に最高の仲間たちと最高の景色が見られた、横浜からバスケ人生が始まり横浜で終えられた」と話し、何度も「最高です」と繰り返した。その後に行われたシャンパンファイトでは「全国のバスケットボールファンの皆さん、広島のファンの人いきますよ!1、2、3、乾杯~」と号令をかけ選手たちと喜びを分かちあった。


MVPには山崎が選出され「最後まで僕たちドラゴンフライズを信じて応援してくれてありがとうございました!」とブースターへの感謝と共に喜びをあらわにした。

昨年のW杯の歴史的勝利から約9ヶ月が経ち、日本のバスケ界の熱量は急上昇。Bリーグもリーグ戦から激闘のシーズンとなった。来シーズンは日本人2人目のNBA選手の渡邊雄太(29)の参戦も予定している。

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