広島カープのセ・パ交流戦(5月28日~6月2日)を振り返る。

広島カープ 小園海斗 選手
― 交流戦への意気込みは?
「なかなか対戦しないチームですし、ピッチャーもそうですし、なかなか難しいんですけど、しっかり対応できるようにがんばりたいなと思います」

― ポイントは?
「ぼくは積極的にいくタイプなので、打っていかないともう終わりかなと思うので、そこは自分の持ち味を発揮できるところじゃないかと思います」

広島カープ 末包昇大 選手
― ここは楽しんでいきたい部分は?
「去年はライオンズと楽天とやったので、それ以外のチームとの対戦も楽しみにしたいですし、行ったことない宮城だったり、ベルーナ(ドーム・埼玉)だったり野球場も楽しみにしたいなと思います」

広島カープ 菊池涼介 選手
― おはようございます。
「なんか天谷さんの声がします。天谷さん、きょう、来てるの?」

「ああ、来てる! えっ」

― 交流戦を長く経験しているじゃないですか。ここが違うなってあります?
「(パ・リーグは)配球も全部違いますし。まあ、初対戦とか多いし。ただ、“見て、見て” になっちゃったら結局、ダメだと思うので。打てていないので、どんどん行きます」

― 了解しました。

広島カープ 栗林良吏 投手
― 100セーブ達成、おめでとうございます。交流戦の意気込みを。
「昨年は自分も交流戦で結果が出ずにチームに迷惑をかけているので、なんとかことしはチームに貢献して多くの勝利に貢献できるようがんばりたいなと思います」

5月28日(火)広島 2-1 オリックス

石田充 アナウンサー
広島カープ、先週の戦いをオリックス戦から振り返ります。5月28日(火)、いきなり末包選手がタイムリー。

天谷宗一郎 さん
相手をしっかりと冷静に分析しながら投げていけました。

石田充 アナウンサー
そして、守護神で迎える、ことしの交流戦。栗林良吏 投手が101個目のセーブをマークして、初戦の接戦をものにしました。

5月29日(水)広島 14-0 オリックス

石田充 アナウンサー
29日はよく打ちました。

天谷宗一郎 さん
そうですね。本当に投打がかみ合ったすばらしい試合でした。

石田充 アナウンサー
末包昇大 選手は一発。

天谷宗一郎 さん
これでゲームの流れが一気に変わってきました。

石田充 アナウンサー
「西川(龍馬)選手に絶対に捕られたくない。頭の上を越したい」って有言実行のレフトオーバー。西川選手の上にホームラン。そして、會澤翼 選手も久々の猛打賞。

天谷宗一郎 さん
そうですね。しっかり(バットが)振れています。

石田充 アナウンサー
「振れている」いうと、このピッチャー(森下暢仁)。これが交流戦でDH制がないセ・リーグの戦いで大事になるピッチャーの打撃です。さらに元気なところを見せたのは、秋山翔吾 選手。

天谷宗一郎 さん
本当に状態が上がってきています。

石田充 アナウンサー
もともと、パ・リーグ相手に結果を残してきたバッターでもありますから。今季最多得点でした。

5月30日(木)広島 2-8 オリックス

石田充 アナウンサー
そして木曜日。九里亜蓮 投手が初の2打点をマークしました。プロに入って初めてスクイズを決めて、チャンスの場面ではプロ初の犠牲フライ。投げても6回を無失点でした。2対0とリードしていたんですが、終盤に少し継投がはまらず…

天谷宗一郎 さん
このプレーです。もったいなかったです。

石田充 アナウンサー
ファーストからサードへの送球。これが乱れてしまって、結果的に2対8で3戦目は敗れました。

5月31日(金)ソフトバンク 2-1 広島

石田充 アナウンサー
舞台を福岡に移してセ・パ首位対決。まずは金曜日、交流戦で打ちたいと言っていた 菊池涼介 選手。

天谷宗一郎 さん
そうですね。ただ今シーズン、ストレートが非常にいいです。ストレートがいいからこそ、このカットボールが効きます。

石田充 アナウンサー
初回のピンチをしのぐと、ここからはモイネロ投手との投手戦。5回にはピンチでパ・リーグの打率トップでホームランもよく打っている 山川穂高 選手との対決。ここはサードライナー。

天谷宗一郎 さん
ナイス。(小園選手の)ポジショニングもよかったです。

石田充 アナウンサー
集中力ある、みごとな守りでした。7回は、もう大瀬良投手の表情を見てください。

天谷宗一郎 さん
いいです。腕の振りも強いです。やっぱりストレートで押すところは押しています。

大瀬良大地 7回 球数107 被安打4 失点1 自責点0

石田充 アナウンサー
大瀬良投手は自責点ゼロ、防御率セ・リーグトップに躍り出るという内容の濃いピッチングでした。

2番手は 島内颯太郎 投手。失点ゼロが最近は続いていたんですが、ランナー3塁のピンチを招いてしまいます。ここで渾身のストレートを犠牲フライに…

天谷宗一郎 さん
詰まらせるかなと思ったんですけれども意外に飛んでいる。やっぱり、これがパ・リーグの首位を走るソフトバンクの強さなのかなってすごく感じました。

石田充 アナウンサー
初戦はロースコアの展開、落としてしまいました。

6月1日(土)ソフトバンク 2-0 広島

石田充 アナウンサー
迎えた土曜日です。今シーズン、2度目の登板の 玉村昇悟 投手が、しっかりゲームメイク。6回2失点、自責点ゼロ。

玉村昇悟 6回 球数103 被安打6 奪三振5 自責点0

天谷宗一郎 さん
しっかりとていねいに投げていましたし、低めというところを徹底して投げてましたよね。

石田充 アナウンサー
そして、サウスポーで魅せたのが、森浦大輔 投手でした。全球、いきましょう。バッター・柳町達 選手にストレートのストライク、カーブでストライク、カーブで三振。続くバッターは 佐藤直樹 選手。カーブ。これ、ボールゾーンに投げているんです。ボールゾーンに投げている。でも振ってストライク、2者連続三振の後、最後のバッター・今宮健太 選手を2球で追い込むと、見逃し三振。9球で3つの三振を奪うナイスピッチングでした。しかしながら、ソフトバンク投手陣の前に得点が奪えず、2対0の完封負けでした。

6月2日(日)ソフトバンク 5X-3 広島

石田充 アナウンサー
意地を見せたい第3戦は、3点を追う9回。土俵際でした。しかし、相手サウスポー、開幕から防御率0.00、左バッターに1本もヒットを打たれていなかったヘルナンデスから左バッターの 小園海斗 選手がヒットで出塁するんです。

天谷宗一郎 さん
うまく打っています。

石田充 アナウンサー
そして、スタメンマスクの 石原貴規 選手が、意地のヒット。

天谷宗一郎 さん
難しいボールですけど、うまく打っています。体を回転、くるっとさせています。

石田充 アナウンサー
2アウト、土俵ぎわギリギリのところで 田中広輔 選手。

天谷宗一郎 さん
すばらしい(ホームラン)です。打席に立ったときに自分でプランを立てたと思うんですけども、それを実行する “実行力” ですよね。本当にすばらしいバッティングだったと思います。

石田充 アナウンサー
スタンドは大盛り上がり、涙が出るぐらいの一発でした。しかし、その涙は最終的には “くやし涙” になってしまうという結末(島内颯太郎 投手がサヨナラ・ツーランホームランを浴びる)。

天谷宗一郎 さん
これは 近藤健介 選手がうまく打ってきました。

石田充 アナウンサー
結果的には福岡では勝てずに地元に帰って、切り替えて、4日からがんばりたいということになりました。

しかしながら福岡で歴史が生まれました。カープ恒例、おなじみのTシャツが販売されます。NPBで19人目。森浦投手が、3者連続3球三振。これだけ数字が刻まれるTシャツが出るなんて。4日まで購入できます。

青山高治 キャスター
「三」が3つも載っています。

天谷宗一郎 さん
これは珍しい記録ですから。森浦投手が快挙を成し遂げた福岡のピッチングでもありました。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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