5月28日にセ・リーグ首位に立った広島カープも現在は2位。首位復活を目指してパ・リーグ3位の日本ハムを迎え撃ちました。

6月4日(火)マツダスタジアム

新庄監督率いる日本ハムと、2年ぶりにマツダスタジアムで対戦したカープ。勝利を託されたのは、左のエース・床田寛樹 。両リーグトップの7勝目、そして自身最多の5連勝を目指します。

1回、日本ハム打線は早いカウントで勝負をしかけます。それを逆手に取った床田は3人をわずか4球で抑えると、2回・3回も超ハイテンポ・ピッチング。3イニング・9人を20球で打者一巡を終えます。

そして直後、今度は “バッター”・床田。チームを鼓舞するおよそ1か月ぶりのヒット。しっかり9人目の打者としての役割を果たします。2アウトから2番・野間峻祥 が、相手のエラーを誘い、ランナー3塁・1塁のチャンスを作ります。

一打先制の場面で回ってきたのは、得点圏打率でセ・リーグトップ、3番に入った 小園海斗 。しかし、154キロの直球にショートゴロ。惜しくも先制とはなりませんでした。

4回、床田はランナー3塁・2塁のピンチ。今シーズン、防御率もリーグトップクラスで難攻不落の床田でしたが、12球団打率トップの 田宮裕涼 、さらに去年、ベストナインに選出された 万波中正 に連続タイムリーを浴び、2点を先制されます。

5回、現在、交流戦の首位打者・水谷瞬 の大きな当たり。長打かと思われた打球でしたが、レフト・末包昇大 がナイスキャッチ。パワーだけではない華麗な身のこなしで床田を守備でフォローします。

好守備からの流れをつかみたかったところですが、その後もリードを広げられた床田は今シーズン、ワースト7回4失点で降板します。

床田寛樹 7回 球数90 被安打9 与四球2 失点4

逆転勝利へあきらめない打線は、ラッキーセブンの攻撃。2アウト・ランナー2塁・1塁、カープのチャンスといえば、代打・松山竜平 。感触のよい打球をレフトに運びますが、あとひと伸び足りず…。スコアボードにはくやしい7つめの「0」が刻まれます。

それでも、まだまだあきらめないカープは9回のウラ。今シーズン、2度目の4番起用の末包。ボール球をとらえて、チーム唯一のマルチ安打。希望の光を見いだすと
1アウトから 菊池涼介 。足下への落ち玉をうまくとらえてレフトへ。マツダスタジアムが熱を帯びます。

そして、続く 田中広輔 。初球をはじき返したボールが抜けます。満塁へとチャンスを広げます。押せ押せムードに包まれたマツダスタジアムでしたが、惜しくも反撃はここまで。2者連続三振に仕留められ、くやしすぎる完封負け。カープは5連敗です。(広島 0-5 日本ハム)

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