ことし8月1日に開場から100周年を迎える甲子園球場で開かれる夏の全国高校野球には、全国の地方大会を勝ち上がった49の代表校が出場します。

日本高校野球連盟などは6日、各地方大会の日程を発表し、ことしは6月22日に開幕する北北海道、南北海道、沖縄の3大会から甲子園を目指す球児たちの戦いが始まることになりました。

その後、日程が順調に進めば、7月19日に秋田で最初の代表校が決まり、29日に東東京と静岡、それに岡山と徳島で決勝が行われ、49の代表校が出そろいます。

夏の全国高校野球は、8月7日に開幕し、3日の休養日を含む17日間の日程で行われ、新たな暑さ対策として、試合を午前と夕方に分けて行う2部制が開幕から3日間、導入されます。

多くの地方大会でも新たな暑さ対策

ことしは多くの地方大会でも選手や観客の熱中症を防ぐため、気温が高い時間帯を避けて試合を行うなど新たな暑さ対策がとられます。

このうち、愛知大会では、気温が高くなる時間帯に行われる第3試合の開始時間を1時間遅らせて午後3時としました。

さらに、人の健康に重大な被害が生じるおそれのある暑さが想定される「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合、試合を中止し、順延するとしています。

また、山形や兵庫などでは、これまで午後に行ってきた決勝について、いずれも午前開始に変更しました。

このほか、5回終了後に選手たちが10分間、休息をとる「クーリングタイム」についてもことしから和歌山などで導入されます。

さらに千葉では、多くの観客が集まることが予想される決勝と準決勝について、入場券を球場で当日販売せず、前売りで対応するなど観客の暑さ対策も進められています。

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