ポーランドの主将がヒーロインタビューに向かうと、日本の大観衆がわいた。
7日、バレーボールネーションズリーグの日本対ポーランド戦。
バルトシュ・クレクは日本語で「試合を見に来てくれて、ありがとうございまーす」と叫んだ。
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鳴りやまない拍手。日本のファンも「ありがとう」と声を合わせて応えた。
クレクは昨季まで、ウルフドッグス名古屋で4季プレーした。世界選手権でMVPを取ったこともある35歳。2022~23年シーズンには、名古屋のVリーグ優勝にも貢献した。
この日もチーム最多タイの10得点を決め、ポーランドは日本に3―0で勝利した。
今大会は日本への「凱旋(がいせん)試合」だった。
「日本は第2の故郷。こんな満員のスタジアムを見ることができてうれしいよ。この試合を楽しみにしていたし、日本のみなさんにありがとうと言いたい」
ファンにとっての見どころは、名古屋でチームメートだった日本のリベロ・小川智大との対決だった。クレクのサーブを、小川は何度も正確にレシーブした。
「一生懸命サービスエースを取ろうとしたんだけど、なかなかできなかったよ。彼のレシーブがすごくよかったからね」
日本のリベロは山本智大と小川が、パリ五輪代表の1枠を争う構図だ。小川に伝えたいことはあるか。そう尋ねると、言った。
「言葉は必要ないよ。彼には何のアドバイスも必要ない。とも(小川智大)は何をすべきかわかっているからね」
「山本もとてもすごいリベロだから、この争いが厳しいのは知っている。いずれにせよ、パリ五輪で日本に素晴らしいリベロがいることは変わりないね」(加藤秀彬)
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