山陰両県の春の県大会上位校が対戦する「第63回山陰高校野球大会」(島根、鳥取県高校野球連盟主催)は9日、鳥取県米子市のどらやきドラマチックパーク米子市民球場で決勝が行われた。益田東(1位)と石見智翠館(2位)の島根県勢対決となり、石見智翠館が6年ぶり5回目の優勝を果たした。両県の対戦成績は島根38勝、鳥取23勝(中止2回)となった。
完封で春のリベンジ
(9日、山陰高校野球大会決勝 益田東0―1石見智翠館)
石見智翠館の優勝に完封で貢献したのは2年生の小田瑛人投手だ。
二回は先頭から連打を浴びて無死一、二塁の場面。続く相手のバントを見事なフィールディングで三塁封殺、その後のピンチもしのいで波にのった。最終回は味方のミスでピンチに陥ったものの、動ぜず後続を併殺にきってとった。
「今日はカットボールがいい感じで決まってくれた。九回の場面は自分が(ミスした選手を)助けようと思った」
同じカードだった春の県大会決勝では、中継ぎで登板したものの2失点と振るわなかった。リベンジという強い気持ちで臨んだ結果でもあった。白橋勇三監督は「小田はあの試合から変わった。夏の大会に向けてさらに成長していってほしい」と期待を込めた。(斉藤勝寿)
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