■AFC U23アジアカップ カタール2024(日本時間16日、ジャシム ビン ハマド スタジアム)
サッカーU23日本代表は16日(日本時間)にU23中国代表と対戦し、松木玖生(20)のゴールで1対0、前半で1人退場者を出したが、10人で守り切り初戦に勝利、最高のスタートを切った。
このアジアカップはパリ五輪のアジア最終予選も兼ねており3位以上の成績で本大会出場権を獲得できる大事な大会。4位の場合はギニアとの大陸間プレーオフになる。
日本代表のスタメンはGKは小久保玲央ブライアン(24、ベンフィカ/ポルトガル)、DFは内野貴史(23、デュッセルドルフ/ドイツ)、高井幸大(19、川崎F)、西尾隆矢(22、C大阪)、関根大輝(21、柏)、MFは藤田譲瑠チマ(22、シント=トロイデン/ベルギー)、山本理仁(22、シント=トロイデン/ベルギー)、松木玖生(20、FC東京)、平河悠(23、町田)、山田楓喜(22、東京V)、FWは細谷真大(22、柏)が名を連ねた。今季Jリーグで6試合出場5得点のFW荒木遼太郎(FC東京)はベンチスタートとなった。
日本は前半、左サイドの平河が積極的にドリブルで仕掛け、中国ディフェンスを置き去りにし、チャンスを作った。前半3分には藤田からのパスに松木が胸トラップし、左足のアウトサイドでシュートを狙ったがヒットしなかった。
攻める日本は前半8分、右サイドの山田から中央の松木にピンポイントクロス。これを松木が左足でダイレクトに押し込み先制ゴール。いい時間帯で日本が得点を奪った。
しかし前半18分、相手選手とぶつかったセンターバックの西尾がVAR判定で一発レッドカード。日本は10人で戦うビハインドとなった。大岩剛監督(51)は素早く判断し、前半20分に攻撃のカードでもある山本を1枚削って、センターバックの木村誠二(22、鳥栖)を投入した。
守る時間が多くなった日本、これまで左サイドを攻め上がっていた平河もディフェンスに回る時間が増え、攻撃のリズムがつかめなくなった。前半34分には中国のコーナーキックにマークが甘くなり、アブドゥウェリのシュートはゴールのわずか上に逸れた。さらに前半37分には中国のキャプテン、アジア大会杭州で3ゴールをあげた陶 強龍のシュートがバーを直撃するなど日本は防戦一方となった。
さらに42分、中国の攻撃は勢いに乗り、右サイドからのクロスにアブドゥウェリがヘディングシュート。これをキーパーの小久保がパンチングで弾くスーパーセーブでゴールマウスを守った。
前半のアディショナルタイムは7分、日本には長い時間となった。アディショナルタイムに入ると中国はミドルシュートを放って来たが、ここも小久保が好セーブ。何とか守り切った日本は1対0で前半を折り返した。
後半開始から中国は2人の選手を交代し、フレッシュな選手を投入、日本は選手交代はなかった。すると後半1分、中国のカウンターでキーパーと1対1の大ピンチを作られたが、小久保が絶妙なタイミングで飛び出してセーブ。守護神として日本のゴールを守った。
1人少ない日本は中盤は中国にボールを支配される展開、サイドからの攻撃は仕掛けられるが中央はしっかり固め、守りに徹した。後半20分には佐藤恵允(22、ヴェルダー・ブレーメン/ドイツ)、そして、今季Jリーグで7戦で3得点の藤尾翔太(22、町田)を投入し、カウンターで得点を狙うカードを切った。
すると藤尾がさっそく仕掛けると右サイドでファウルを獲得、松木の正確なFKにヘディングシュートは決まらず。さらにゴール正面のFKでは松木が無回転のシュートもキーパーに弾かれた。日本は数的不利のないセットプレーでチャンスを作った。
後半39分には途中出場の佐藤が相手パスをカットし、カウンター。これに松木、細谷、藤尾が反応し、中央に走り出したが、佐藤のドリブルが長すぎゴールラインを割ってしまった。
最後まで日本は1点を全員で守り切り白星スタート、厳しい戦いを乗り切り最高のスタートを切った。試合後、大岩監督は「アクシデントは想定していたとはいえ、なかなか厳しい試合になった」と振り返り、次戦、「23人全員でUAE戦に向かいたい」と意気込んだ。
【グループB 日程】
4月16日 日本 1ー0 中国
4月20日 アラブ首長国連邦 vs 日本
4月22日 日本 vs 韓国
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