■日本学生陸上競技個人選手権(15日、神奈川・レモンガススタジアム平塚)
男子100mの準決勝で栁田大輝(20、東洋大)が追い風参考ながら9秒97(+3.5)の好タイムをマークした。
準決勝はスタートが一度仕切り直しとなったが、第3レーンの栁田は集中力を切らさず、中盤からスピードに乗り1着でゴール。フィニッシュ後、追い風参考と分かると「マジかー」と悔しそうな表情をみせた。レース後、「スタートでこれは行ける!という感覚があったから走り切った。こればかりは運ですね。決勝はこれを再現するだけ」と振り返った。
予選では10秒23(+1.1m)の全体2位で準決勝へ進んでいた。
栁田は昨年7月のアジア選手権で10秒02(自己ベスト)をマーク。翌月の世界陸上ブダペストでは準決勝進出を果たした。今季は初戦となった4月28日のアメリカ・ルイジアナ州立大学招待で10秒02(+1.7)を出し、パリ五輪の参加標準記録(10秒00)にあと0秒02と迫った。
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