第106回全国高校野球選手権福岡大会(福岡県高野連、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が14日、福岡市城南区の福岡大学であり、出場する136校135チームの対戦相手が決まった。開会式は29日に北九州市民球場で予定され、開幕試合は北九州と玄界が戦う。順調に進めば、7月21日に同球場で甲子園出場をかけた決勝がある。

 会場で各チームの主将は順番に壇上へ。真剣な表情でくじを引き、引いた番号と校名を掲げながら、はっきりとした声で読み上げた。

 3連覇を狙う九州国際大付は、7月1日に小倉商と対戦する。昨夏の甲子園も経験したエースの田端竜也主将(3年)は「福岡大会で優勝し、甲子園でベスト8以上に入るのが目標。夏は一発勝負なので、挑戦者の気持ちで試合に臨みたい」と意気込んだ。

 昨夏の準決勝で九州国際大付に惜敗したが、今春の九州大会に出場するなど着実に力をつけてきた大牟田も7月1日に筑紫との初戦を迎える。志垣作空(さく)主将(3年)は「昨夏の大会はベンチにいて、悔しさを肌で感じた。いつも通り平常心で一つずつ勝ち進み、今年こそ甲子園に行きたい」。

 今春の選抜に出場した東海大福岡は6月30日に小倉南と戦う。井上和翔(かずと)主将(3年)は「選抜では、記録に残らない守備のミスが出た。良い流れで攻撃につなげられるように、この夏は守備への意識を高めたい」と気を引き締めた。

 今大会の開会式への参加は、各校の希望制となる。計83校が出場予定で、その中で選手宣誓を希望した学校による抽選の結果、星琳の小山琥太郎(こたろう)主将(3年)に決定。「まさか自分が」と驚いた様子だったが、「普段は実家を離れて寮に住んでいるので、ずっと支えてくれた両親に感謝を伝える内容にしたい」と話した。

 参加するのは南部71、北部64の計135チーム。北部の田川科学技術と東鷹が連合チームで出場する。3回戦までは南部と北部に分かれて対戦し、それ以降は、南北それぞれを勝ち抜いた16チームずつ計32チームがぶつかり合う。優勝校は、8月7日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する全国大会に出場する。

 福岡大会の入場料は大人800円、高校生200円、中学生以下無料。今大会から、障害者手帳を提示すると、本人とその介助者1人が無料で入場できる。(太田悠斗、石垣明真)

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