第106回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に向けた審判研修会が15日、大阪府内のグラウンドであった。近畿在住者を中心に、今夏の甲子園でジャッジする予定の審判委員を含めた41人が参加。試合中の動きを確認したほか、暑さ対策として白色シューズの着用を試した。

 「高校野球用具の使用制限」というルールで、2020年から選手のスパイクが黒だけでなく白も認められた。大手スポーツメーカーの試験によると、気温32度で黒のものと比較し、白い方が内部温度は約10度、表面は約20度低かったという。審判については靴の色に規則はなかった。

 この日、練習試合に参加した大阪学院大の辻盛英一監督は「(白色シューズは)すぐ見慣れたし、プレーに影響もない。これから白色でいいのでは」。選手たちも「気にもとめなかった」と感想を語った。

 審判委員からは「何の違和感もない」「やっぱり審判といえば黒色のイメージ」などと声があがった。日本高野連の尾崎泰輔・審判規則委員長は「10年、20年先につながっていけるように、今後どうあるべきか、いま何をすべきなのか考えたい」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。