いよいよ、対戦相手が決まりました。14日に前橋市であった第106回全国高校野球選手権群馬大会の抽選会。出場校の主将らが出席し、会場は緊張感に包まれました。
抽選に先立ち、会場で私もあいさつしました。選手たちにお伝えしたのは、群馬大会は「甲子園をめざした戦い」ではあるけれど、「予選」とは呼ばない、ということです。
全国高校野球選手権大会の前身「全国中等学校優勝野球大会」は、朝日新聞社が主催し、1915年に始まりました。参加は73校で、代表10校が豊中グラウンドに集まりました。78年の60回大会から47都道府県49代表となりました(記念大会で代表校増の例外あり)。
甲子園が「本戦」、地方大会を「予選」ととらえるのではなく、独立した各地方大会も包含して「選手権大会」と考え、全国一斉に頂点をめざすというイメージです。
すなわち、甲子園に出られなかったとしても、一校一校が、一人一人が、まぎれもなく選手権に出場した「主役」であるということです。
一大会でありながら、地方大会はそれぞれ独立しており、シード校の選定方法、暑さ対策といった大会運営の方法も地域によって異なります。
群馬大会は勢力図が変化しながら発展を遂げました。前橋や桐生、前橋商、高崎商、前橋工などの公立の時代、次第に東農大二や樹徳など私立勢の台頭。そして桐生第一や前橋育英が全国制覇し、今春の選抜大会は健大高崎が優勝しました。
こうした歴史については、30日に総局記者サロンを開き、富沢渉・元県高校野球連盟理事長をお招きして対談します。詳細は近日中にお知らせします。(八木正則)
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