◇MLB ホワイトソックス 6-7 タイガース
(シカゴ、ギャランティード・レイト・フィールド、日本時間31日)
今季からデトロイト・タイガースに移籍し、メジャー9年目のシーズンを迎えた前田健太投手(35歳)は、敵地・シカゴでシーズン初登板のマウンドへ上がった。
初回から3点の援護をもらった前田だが、1回裏、ホワイトソックスの先頭打者・ベニンテンディにヒットを許す。2番・モンカダをセカンドゴロに打ち取って迎えたのは、3番・ロベルト。フルカウントから4球続けてファウルで粘られた後の10球目、昨季ア・リーグ3位となる38本塁打を放った強打者に、直球がど真ん中に入ってしまい、レフトスタンド上段(推定飛距離449フィート=約137メートル)への特大2ランホームラン。打たれた直後、天を仰いだ前田、後続を抑えるも初回に2点を失った。 2回裏、前田は先頭6番・フレッチャーから得意のスライダーで三振を奪い、調子を取り戻したかに見えたが、続く7番・シューメイクにそのスライダーを初球からライトスタンドへ運ばれ、3対3の同点に追いつかれた。 3回裏も苦しむ前田。一死三塁とピンチの状況で打席には、初回に特大ホームランを許したロベルト。
この打席でもファウルで粘られ、フルカウントからの8球目、外角高めに浮いたスライダーをロベルトが見逃さず、2打席連続でレフトへの2ランホームランを浴び、3-5とホワイトソックスに逆転を許した。 4回裏、1死1,3塁のピンチを招いたところで、マウンドを降りた前田。
タイガースでの初登板は3回1/3、7安打、3本塁打、6失点と悔しさの残る結果となった。
試合はタイガースが7回に同点に追いつきに延長の末、7-6で勝利したため、前田に負けはつかなかった。
試合後のインタビューで前田は「いいボールは一つもなかった」と話し、「マウンドに上がってみてあまりいい感覚ではなかった。ホームランを3本打たれてしまったんで、修正する前に登板が終わってしまった」と悔しそうな表情を見せた。
それでも、新加入のタイガースの一員としての初登板を終え、「できれば最初の登板でしっかり結果を出して、勝利に貢献できればよかったんですけど、チームが逆転してくれて、試合を勝つことができたんで。なんとか次切り替えて、チームに勝利をもたらすことができるようなピッチングができれば」と次の登板を見据えた。
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