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◇Wリーグ プレーオフ決勝 富士通 89-79 デンソー(15日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)

女子バスケ・Wリーグのプレーオフ決勝第3戦が15日行われ、富士通がデンソーを89-79で下し16年ぶり2度目の優勝を果たした。

■第1Q 点の取り合いハイスコアな展開

1勝1敗で迎えた第3戦。
第1Qは互いに点を取り合うハイスコアな展開に。
富士通は#7林咲希、#52宮澤が内外両方で得点を挙げるなど、一時リードを8点に広げます。
対するデンソーは、#88赤穂ひまわりの速攻、#0馬瓜エブリンはバスケットカウントでの“3点プレー”などで追い上げ、23-22と富士通1点リードで第1Qを終えます。

■第2Q デンソー3分以上得点奪えず

第2Q、富士通はベンチメンバーの#22中村、#9赤木が躍動。
林咲希もスティールから速攻を決めるなど得点を重ねる中、デンソーは3分以上経過しても得点を挙げられず。
その後は馬瓜エブリンの2本の3ポイントなどで得点するも、停滞が響き45-36と富士通がリードを広げて試合を折り返します。

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【後半】デンソー3点差まで詰め寄る

■第3Q 富士通 一時3点差まで詰められるも突き放す

第3Q、デンソーはスタートから赤穂ひまわり、#13木村、馬瓜エブリンの連続得点で一気に3点差まで詰め寄ります。
しかし富士通も林咲希、#10町田らが3ポイントを沈めると、激しいディフェンスでデンソーの得点を簡単には許さず。
クオーター終了時には昨日に続き赤穂ひまわりのブザービーターが決まりますが、64-55と富士通がリードを保ったまま最終第4Qへ。

■第4Q ベンチメンバーも活躍 16年ぶりの栄冠

第4Q、富士通は時間をたっぷりと使いながら、赤木、中村らベンチメンバーが得点を重ねると、キャプテン#52宮澤も要所でシュートを決めて点差を拡大。
デンソーも#8高田を中心に得点するも、昨日のような逆転劇とはならず。
最終スコア89-79で、富士通が16年ぶり2度目の優勝に輝きました。

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町田瑠偉 涙の初タイトル

■過去3度の涙…町田瑠偉 初タイトル

入団13年目で悲願の初タイトル獲得となった町田瑠唯。
試合終了後チームメートと抱き合うと、涙を流しました。
過去3度ファイナルの舞台で涙を呑んでいた司令塔は、ついにつかんだ初タイトルに
「最高です。13年間の思いとか、今まで関わってくれた人の思い、ファンの方々、家族もそうですけど、恩返しがやっとできたかな」と涙で語ると、
「やっと優勝できました!ありがとうございました!」と笑顔でファンに感謝を伝えました。 キャプテンの宮澤夕貴は、プレーオフ全6戦での平均得点が約20点と圧倒的な安定感でMVPを獲得。
「(2021年に)ENEOSから富士通に移籍して、ずっと優勝したいと思っていたので、優勝できてうれしい」と喜びを口にしました。

■ 馬瓜エブリン悔し涙 チーム最多得点も初優勝ならず

敗れたデンソーは初優勝ならず…
エブリンは悔し涙「勝ちたかったぁ〜!」
初優勝、そして皇后杯との2冠とはならなかったデンソー。
ファイナル全試合でチーム最多得点を挙げ、チームを鼓舞し続けた馬瓜エブリンは、試合後の挨拶で悔し涙。
試合後のインタビューでは
「勝たせられなかったのがつらい。このチームで勝ちたかった。めちゃくちゃ悔しい」と再び涙を流すと、
「勝ちたかったぁ〜!悔しいよ、まじで」と本音を口にしながらインタビューエリアを後にしました。この試合20得点とチームをけん引した高田真希は
「このチームで勝ちたかった。その悔しさが一番強い」と口にしましたが、
「この負けを次につなげていくことが大事。悔しい気持ちを身につけていけばチャンスがある。次はものにしたい」と前を向きました。
キャプテンの赤穂ひまわりも
「この悔しい思い、ファイナルの経験を成長材料にして、また(ファイナルの舞台に)戻ってきたい」と来季に向けて意気込みました。

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【実際の映像】歓喜の瞬間 町田瑠唯 悲願に嬉し泣き
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・【映像】日本人初!ネブラスカ大学・富永啓生が3ポイントコンテストで優勝・馬瓜エブリン、キャリア最高潮で「1年間の休養」 ビジネスの世界で得た“余白”・バスケ男子日本代表、ジョシュ・ホーキンソン 日本愛するきっかけ“憧れのイチロー”・NBAグリズリーズ渡邊雄太選手 突然のトレードも…「ゆるぎない自信」・始まりはいつもドジャースから! “メジャー初”導入…ヘルメットに胸番号、中継も

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