第106回全国高校野球選手権愛媛大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は23日、松山市内で抽選会があり、出場48チームの組み合わせが決まった。

 2連覇がかかる川之江は15日の1回戦で吉田と対戦。春の県大会を制した松山商は16日の2回戦から登場。2001年以来23年ぶりの甲子園出場をめざして帝京五―宇和の勝者と戦う。春季大会で準優勝した済美は野村―松山南の勝者と17日の2回戦で対戦する。

 大会は7月13日に開幕。順調に進めば、決勝は27日に行われる予定。

愛媛大会の展望

 (前年優勝校 川之江 前年参加チーム数50)

 昨秋と今春の愛媛県大会をともに制した松山商が、2001年以来の出場を視野にとらえる。特に春は有力校を次々と破って頂点に立った。エース林颯太は制球力に優れ、スライダーと打者の手元で小さく変化する球で勝負する。強肩の捕手大西利来、2年生の遊撃手安永弦生が牽引(けんいん)する守りは堅い。

 決勝で敗れた昨夏の中心選手が多く残る今治西が続く。県大会は昨秋準優勝、今春4強でいずれも松山商に屈した。打線は長田雄大、福岡怜也の両主砲を中心にどこからでも得点できる。エースの左腕渡地琥太郎は右打者へのクロスファイアがさえる。

 1、2年生が中心で、今春準優勝の済美、昨秋4強で強力な打撃が看板の小松、2年生ダブルエースで昨秋3位の宇和島東なども虎視眈々(こしたんたん)と栄冠を狙う。(中川壮)

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