7月13日に開幕する第106回全国高校野球選手権愛媛大会(愛媛県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が23日、松山市のにぎたつ会館であった。開会式の選手宣誓は新居浜工の合田陸主将(3年)、開幕試合は土居・西条農―大洲に決まった。

 55校48チーム(昨夏は56校50チーム)が出場する。昨秋以降の公式戦の成績をもとに決めたシード4校(第1=松山商、第2=今治西、第3=済美、第4=小松)を除いた44チームの主将らが、予備抽選結果順に抽選カードを引いた。

 勝者が松山商の初戦相手となる番号を、一昨夏の大会を制した帝京五が引くと、この日一番のどよめきが起こった。

 23年ぶりの夏制覇をめざす松山商の大西利来主将(3年)は「自信を持った野球をしていきたい」。9年ぶりの栄冠をめざす今治西の長田雄大主将(3年)は「相手によってやることは変わらない」と、それぞれ意気込みを語った。

 19日を休養日、準決勝と決勝の各前日(雨天順延がなければ24、26日)を予備日とする。開会式は13日午前11時、決勝は27日午前10時、いずれも坊っちゃんスタジアムで開始の予定だ。

 大会会長の田中圭・県高校野球連盟会長はあいさつで、「自分のためだけでなく、苦楽をともにしてきたチームの仲間、応援してくださる家族や友人、地域の方々への思いを胸に甲子園をめざしてください」と述べた。(中川壮)

選手宣誓は新居浜工

 新居浜工の合田陸主将は、選手宣誓をする予備抽選1番のカードを引いたとき、「やばい、やばい、やばい、やばい」と思ったという。「みんなの前でそういうことをするのは緊張するんで」。夏はエースナンバーを背負う。「選手の代表なので、しっかりいいことを言いたい」(中川壮)

第1ブロック 松山商、初戦がカギ

 昨秋と今春の県大会を制した松山商。エース林を打ち崩すのは容易でなく、バックも堅い。第3シードで初戦敗退した昨夏の雪辱を果たし、勢いづきたい。帝京五は新垣、国方、都築の中軸が強力。3人の前に走者を出して圧力をかけたい。

第2ブロック 小松は打線強力

 昨秋の県大会4強の小松は強力打線が看板だ。特に江口、月岡、薬師神はパワーが光る。西条は2年生エースで本格派左腕の宇佐美が挑む。新田は冨岡、渡辺勝が中心の打力で勝負。昨夏覇者・川之江は、今夏もノーシードから栄冠を狙う。

第3ブロック 今治西、昨夏の主力健在

 今治西は県大会で昨秋準優勝、今春4強。長田、福岡、村上、菊川ら昨夏からの主力が並ぶ打線は切れ目がなく、エース渡地も健在だ。昨秋県大会3位の宇和島東は、ともに直球に力がある菊沢、川口の2年生ダブルエースで強豪撃破を狙う。

第4ブロック 済美、下級生中心

 ほかのブロックに比べてシード校に重圧がかかりにくい組み合わせになった。済美は今春の県大会で準優勝。エースの2年生左腕田河、1年生捕手森ら下級生がチームの中心だが、攻撃ではいずれも3年生の大塚、小笠原、中村が起点となる。

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