(23日、プロ野球 読売ジャイアンツ4―3東京ヤクルトスワローズ)
4点リードの四回1死一、三塁。東京ヤクルトスワローズの右打者・北村拓己が打席に入ろうとすると、巨人の阿部慎之助監督が動いた。
- 球界ユーチューバー 人気チャンネル・上原浩治さんの収録現場に潜入
- 巨人・佐々木俊輔 「衝撃だった」 バットを置いた先輩と高めた打撃
無失点を続けてきたドラフト5位新人の先発左腕・又木鉄平(日本生命)に代わり、右腕・赤星優志をマウンドへ。その後1点差に迫られたものの、計6投手をつぎ込んで逃げ切った。
チームは前日、9日ぶりの負け越し1に。しかもこの日は先発予定の菅野智之が腰痛を訴え、試合直前に登板を回避していた。
苦境で見せたのが、指揮官の思いきりのよい采配だった。
今季12度の零封負けを喫している打撃陣では不調の坂本勇人を休ませた。空いた三塁には一塁から4番岡本和真を回し、捕手が定位置の大城卓三を今季初めて一塁で先発起用した。
不慣れなポジションを守らせることにも「目をつむらないとどうしようもない」と割り切り、大城卓の打撃力に賭けた。本人には「お前がミスしてもいいよ、僕が謝るから」と声をかけた。
岡本和は一回に適時打を放ち、4試合ぶりの先取点をもたらした。三回には大城卓が追加点につながる二塁打を打ち、試合の流れを引き寄せた。
なりふりかまわない戦いぶりで勝率をすぐさま5割に戻した。阿部監督は「あんまり長い目で見ることなく、目先の1試合をみんなで頑張りたい」。一戦必勝で、混戦のセ・リーグを勝ち抜く。(堤之剛)
選手コメント
ヘルナンデス(巨) 2ランに、守備では大飛球を好捕。「打てる球をしっかり待とうという気持ちだった。(守備は)試合を想定して練習している結果が出ている」
又木(巨) プロ2度目の先発。「カウントを悪くして、守りのリズムを悪くしてしまったところは申し訳なく思います」
菅野がアクシデント
▼菅野(巨)が先発を回避 23日のヤクルト戦(東京ドーム)で予告先発として発表されていたが、腰痛のため、又木に変更となった。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。