北海道で22日行われた若手中心のオーストラリアとの強化試合第1戦に1点差で敗れた日本は23日の第2戦は第1クオーターから司令塔の河村勇輝選手のドライブやジョシュ ホーキンソン選手の攻守にわたる活躍で29対23とリードしました。
しかし、第2クオーターはディフェンスの圧力を強めた相手に攻撃の勢いを止められ、49対49の同点に追いつかれ、第3クオーターも相手の高さのある攻撃に苦しんで逆転を許して3点を追って第4クオーターに入りました。
第4クオーターは日本が厳しいディフェンスから素早い攻撃につなげて逆転に成功し、そのあとはシーソーゲームになりましたが、終盤に河村選手が連続得点をマークし残り19秒の場面でも河村選手のスリーポイントで同点に追いつきました。
試合はこのまま95対95で引き分けとなりました。
日本は身長差をつかれて後半に流れを失った第1戦の課題を改善して、最後まで攻守に体を張って粘り強く戦い、両チームトップの28得点の活躍を見せた河村選手に続いて、23日、29歳の誕生日を迎えたホーキンソン選手がゴール下で力を発揮して23得点を挙げました。
河村勇輝 同点のスリー「みんなの思いが乗ったシュート」
河村勇輝選手は「諦めない気持ちで、最後の最後まで戦った。1秒で結果が変わってしまうのがバスケットボールのだいご味かと思うので、ブザーがなるまで戦い抜こうと思っていた」と自身のプレーを振り返りました。
残り19秒で決めた同点のスリーポイントシュートについては「ファンやチームメイト、みんなの思いが乗ったシュートだったと思う。決めきることができてよかった」と話しました。
そのうえで来月開幕するパリオリンピックを見据えて「オーストラリアとの2試合でいい点も悪い点も出たと思う。それをしっかりと合宿の練習の中でもう1度見つめ直して、新たな課題にチームとして取り組んでいければ成長できると思う」と話していました。
ホーキンソン「自分の役割 しっかりやれた」
ジョシュ ホーキンソン選手は「きのうの試合の反省点をしっかり修正することができた。本番はパリオリンピックで今回の試合はそこに向けた1つの準備だと思う。準備を積み上げていくという意味では本当によかったと思う」と試合を振り返りました。
ゴール下で存在感を発揮した自身のプレーについては「自分の役割は、しっかりと相手にスクリーンをかけたあとにゴールに向かってダイブすることだ。パスが入っても入らなくても、そうすることで、相手のディフェンスが縮こまってマークが空いた状況で周りの選手がスリーポイントシュートを打てる。きょうはそこをしっかりやれたと思う」と胸を張りました。
そのうえで23日が29歳の誕生日だったことを踏まえて「誕生日にプレーするというのは特別な気持ちで、チームメイトやファンもサポートの気持ちを見せてくれてすばらしい気持ちになった。みんなに改めて感謝したい」と笑顔で話していました。
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