20歳のニューヒロイン三井愛梨が3月のパリ五輪代表選考会で200mバタフライで見事優勝し、夢舞台への切符を掴んだ。
一番の武器は“後半の追い上げ”
一番の武器は自他共に認める“後半の追い上げ”だ。3月の選考会でも前半100mは3位だったが、後半100mで怒涛の追い上げを見せ、最終的には2位と1秒以上の差をつけて優勝した。23年初代表で挑んだ世界選手権では残り50mで全体7位から5位フィニッシュと、自らの生命線である“追い上げ”を実感した。
三井:
後半の部分が自分の強みだと思っていて、(世界選手権では)その後半の部分も上には上がいるなっていう感じではあったが…ちゃんと追いつき切れたというかそういう部分は自分の強みかなっていうふうに思いました。
スピード強化へ 課題克服へ壮絶トレーニング
23年世界選手権では後半100mのタイムが全体の3位だったが、前半は最下位。パリでのメダルは前半のタイムにかかっている。
三井:
いくら後半の持久力が持ち味だと言っても、世界選手権でもわかったように、巻き返す事が出来ないので、やっぱ前半が大事だと思っている。練習から結構スピードとかは意識するようになりました。
スピードを出すために必要なのはパワー。ウエイトトレーニングにも積極的に取り組んできた。
プール内での負荷トレーニングではトレードマークの笑顔が消えてしまうほど、自らを徹底的に追い込んだ。
「言うのはタダなので金メダル」
7月、小学生の頃から夢見た憧れの舞台に立つ
三井:
小学校の頃、5、6年生とかその辺からやっぱり(16年の)リオ五輪を見て…自分も水泳頑張って、全国大会とか出始めた中で、オリンピックを見て、すごい刺激をもらったというか、やっぱりすごいなって思って、そこからすごい憧れ始めていたので、夢の舞台だなと思います。リオ五輪の時は、ちょうど池江選手<池江璃花子(23、横浜ゴム)>がすごいもう活躍されていて、すごくて、泳ぎとか、かっこいいと思って見ていた記憶があります…その活躍を見て、やっぱキラキラしていてかっこいいと思って憧れたオリンピックに憧れたと思うので自分も泳ぎでいろんな人にキラキラした感情とかを思って貰えるようなレースが出来たら嬉しいなと思います。
Q.メダルの色は意識するか
三井:
まあ言うのはタダなので金メダル。
Q.やっぱり出るなら一番、目指して
三井:
はい、そうですね。
三井愛梨(みつい・あいり)
2004年6月12日生まれ、身長163cm。神奈川県横浜市出身、横浜サクラスイミングスクール/法政大学
5歳で水泳を習い始め、小学2年生から本格的に競技の道へ。23年4月の代表選考会では200mバタフライ優勝で初の日本代表入り。同8月世界選手権5位入賞。3月パリ五輪代表選考会で200mバタフライ優勝し、初の五輪舞台へ。一番好きな食べ物はパスタ(カルボナーラ)。
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