4月2日~4日の3日間、東京・渋谷で行われたのは、アメリカで人気急上昇中のラケットスポーツ「ピックルボール」のイベント。新たなスポーツの普及展開を後押ししようと、オンライン名刺サービスを提供するSansanが主催した。

ピックルボールとは、テニス・卓球・バドミントンの要素を組み合わせたラケットスポーツ。近年アメリカで爆発的な人気となっており、競技人口は約900万人、1度でもプレーしたことある人は4850万人(米国民の8人に1人)に及ぶ。プロリーグも発足しており、大坂なおみやNBA、NFLのスター選手らが各チームに出資。関連市場は1兆円規模と言われており、ビジネス面でも注目を集めている。

そんなピックルボールの最大の魅力は、少しレクチャーを受ければ誰でも簡単にラリーができるようになる手軽さ。普段着のままでもプレーできるとあって、今回のイベントでは、偶然イベントを目にした通行人が足を止め、プレーする姿も多く見受けられた 。

期間中には、渋谷にオフィスを構える企業や起業家を対象とした交流イベントも開催。「出会いからイノベーションを生み出す」をテーマに、ピックルボールを通じたビジネス交流の場が提供された。招待された約60人の参加者は、初対面の人とペアを組んでピックルボールをプレー。その後は、名刺交換をしたり、会話をしたりして、ネットワーキングの時間を楽しんだ。参加者は「(ピックルボールは)簡単に、手軽に、楽しめるスポーツ。コートも広くないので近い距離でコミュニケーションをとりながらラリーできるのは交流にぴったりだと思った」

イベントを主催した株式会社Sansanの小池亮介さんは、「いい出会いは楽しい体験を共有するところにある。ピックルボールは老若男女、経験の有無にかかわらず一緒に楽しめるスポーツ。ピックルボールを通して、はじめましての方が出会って、楽しく交流する場になれば」とイベントを企画した経緯を話した。また、イベントの運営に携わった熊倉周作さんも「誰でもできる、誰とでもできるのがピックルボールの魅力。アメリカでは知らない人とペアを組んでピックルボールをすることが当たり前の文化になっている。日本ではまだ難しいと思っていたが、今回ピックルボールならそれがなしえると実感した。常設のピックルボールコートが全国各地にできて日本中の人がピックルボールで楽しく汗をかけるようになれば」とピックルボールが持つ可能性に期待を寄せた。

4月18日からは、東京・赤坂でもピックルボールの体験・交流ができるイベントが開催される予定。アメリカでは“見るスポーツ”としても、“するスポーツ”としても人気を博している「ピックルボール」だが、日本でもコミュニケーションツールの一つとして流行する日が近いかもしれない。

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