バドミントンの男子シングルス元世界王者の桃田賢斗(29、NTT東日本)が18日に会見を開き、日本代表から退くことを発表した。
この日、黒のスーツで会見に出席した桃田は冒頭で「今月末のトマス杯を最後に日本代表引退を決意したこのタイミングで、自分の口から感謝の気持ちを伝えたいと思い、このような場を設けさせていただきました」と話した。
これまでを振り返り、「2020年の1月の交通事故から苦しいこともたくさんありましたし、自分の中で思うようなプレーだったり、自分なりに試行錯誤はこうやってきたつもりではいたんですけど」としみじみした表情を見せた。「充実した代表人生だったかなと思います」。
桃田は中学生で全日本総合選手権に初めて出場し、2015年に初優勝を果たした。その後は2018年、19年、20年で3連覇、22年、23年と6度、日本の頂点に立った。2018年の世界選手権で日本男子初の世界王者になると2019年も優勝し、連覇を達成。2019年は国際大会で歴代最多の年間11回の優勝し、ギネス世界記録も認定された。
しかし世界のトップを走り続けた、その裏で2016年には東京都内の違法カジノ店で賭博をしていたことが発覚し、日本バドミントン協会から無期限の競技会出場停止処分を受けた。当時、世界ランク2位とリオ五輪のメダル候補だったが、その夢は閉ざされた。
さらに2020年1月、マレーシアマスターズ優勝後に空港への移動中に交通事故に遭遇。運転手が死亡し、桃田も顎、唇、眉間などを裂傷、全身打撲の怪我を負った。その後、目の不調でシャトルが二重に見えたため、精密検査の結果、右眼窩底骨折で全治3カ月を要することが判明した。
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