7月13日に開幕する第106回全国高校野球選手権高知大会(朝日新聞社、県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が29日、岡豊高校(南国市岡豊町中島)であり、連合1チームを含む27校23チームの対戦相手が決まった。

 抽選会には、各校の主将や責任教師らが参加した。シード校(高知、明徳義塾、高知商、岡豊)が四つのゾーンに振り分けられ、残りのチームが順番にくじを引いた。対戦相手が決まると、会場から大きな拍手がわいた。

 13日に県立春野球場である開会式に続く開幕試合は、伊野商―室戸・嶺北・高知海洋・幡多農・清水(5校連合)に決まった。

 伊野商は選手17人で、エースを中心とした守りのチーム。大野郁翔(いくと)主将は「自分たちの野球をやるだけ。元気よくプレーしたい」と意気込んだ。5校連合を代表してくじを引いた幡多農の矢野冬麻(とうま)主将は「開会式の直後に戦えるので良かった。別日だとまた遠方から集まらないといけないので」と話し、さっそく他校の仲間にLINEで連絡していた。

 大会は県立春野球場と高知市営球場であり、日程が順調に進めば、決勝は25日午後1時から春野球場である。

 組み合わせ抽選に先立ち、日本高野連と朝日新聞社が選ぶ「育成功労賞」を受賞した須崎総合監督の北岡茂さん、県高野連が選ぶ「県育成功労賞」を受賞した高野連審判委員の名倉寛文さん、「県功労賞」を受賞した県高野連前会長の谷村孝二さんの表彰があった。(原篤司、蜷川大介)

選手宣誓は高知中央の柳原太樹郎主将

 開会式の選手宣誓には、高知中央の柳原太樹郎主将(3年)が選ばれた。実は、学校が選手宣誓の抽選に手を挙げていたとは知らず、名前を呼ばれてびっくり。「先生が何も言わずに出したみたい。でも、決まった限りはしっかりやりたい」と気を引き締めていた。

 チームは昨夏の高知大会の覇者。「どのチームの球児たちも夢をつかもうと必死にがんばっている、という高校野球の良さ、すごさを表現したい」。文案は練習場に帰ってから、みんなで練るつもりだ。(原篤司)

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