甲子園を目指し熱戦が続く高校野球選手権沖縄大会。
週末には、新人大会で準優勝を果たした沖縄水産 VS 一昨年夏のベスト4 KBCという1回戦屈指の好カードがあった。




強豪同士がいきなりぶつかった1回戦屈指の好カード。両チームに、互いを強く意識をする選手がいた。

26年ぶりの夏の甲子園を目指す沖縄水産でエースナンバーを背負う3年生、池間怜也は、宮古島から、憧れのユニフォームに袖を通した。

▽池間怜也(沖水)
「(1990年、翌年の夏の甲子園で)2年連続準優勝というのもあったし、昔から伝統のある環境もすごい。そこで野球がしたくて島から出てきました。宮古の仲間が頑張っているので自分も頑張らないとなっていう気持ちになります」


一方、KBCでクリーンナップを任されるセカンド・前川尚摩も、同じく宮古島出身。2人は、島の中学生たちが集まる育成会、宮古島ドリームズで共に汗を流したチームメートだった。

試合が動いたのは4回。沖縄水産の先発黒木から、ノーヒットでランナー3塁のチャンスを作り、宮古島出身のKBC5番・前川がこの夏初めてのヒット。貴重な先制点をたたき出す。

これで勢いにのったKBC打線。5回には、長短5本のヒットを集め、一挙5得点。6対0と、一気にリードを広げた。

苦しくなった沖縄水産は7回。なんとか流れを変えようと、エースナンバーの池間怜也をマウンドに送る。


▽池間怜也(沖水)
「最後なので全力で3年間の気持ちを乗せて投げました」

強気に3年間の思いをぶつける池間が、ここは前川をセカンドゴロに抑え意地を見せた。

しかし最後はKBCの勢いを止め切ることができず。

沖縄水産・池間の集大成の夏は、早すぎる終わりを迎えた。

▽池間怜也(沖水)
「やっぱり悔しいです、もっとみんなと野球やりたかったです。(KBC前川には)自分たちに勝ったので、そのまま優勝して甲子園に行ってほしいです」



夏の甲子園を目指す選手権沖縄大会は、この週末で1回戦が終了。次の週末からは、いよいよシード校が登場する。(片野達朗)

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