(3日、第106回全国高校野球選手権福岡大会2回戦 八女8―0ありあけ新世) 「ナイスノック」。ベンチから声が飛ぶ。八女のノッカーは、女子部員の本村梨菜選手(3年)だ。5月にノッカーに指名され、初めはうまく打てなかったが、次第に上達した。今では力強い打球で守備練習に貢献する。
小学4年で野球を始め、高校でも男子と同じ練習を重ねた。体力的にきつい時もあった。公式戦には出られないと分かって入部したが、時折「試合に出たい」と思うことも。それでも、「自分にできること」を考え、声かけでチームにカツを入れてきた。
「最後の夏、少しでもベンチの近くにいたい」。そんな思いで、ノッカーを務める。ノックを受けた仲間たちは8―0で勝利をおさめた。本村選手の夏は、まだ続く。(山本達洋)
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