球児の髪形は脱「丸刈り」へ。選手の髪形について、長野県高野連加盟の85校にアンケートしたところ、回答した76校のうち8割超が「丸刈り」ではなく、「自由」や「本人に任せる」という考えを示した。「丸刈りが嫌で野球をやめる選択をして欲しくない」などが理由だった。
7月6日に開幕する第106回全国高校野球選手権長野大会(朝日新聞社、県高野連主催)を控えた4月~5月、各校に対しメールで調査した。76校の監督や部長が回答した。
「自由」や「本人に任せる」としたのは回答した各校の81・6%にあたる62校だった。理由については「丸刈りが嫌で野球をやめる選択をして欲しくない」や「(髪形に)制限があると部員の確保が難しい」「髪形は選手の自主性に任せるべき」「丸刈りを強制させる時代ではなくなった」などで、野球人口の減少を念頭に置いた意見が目立った。
「丸刈り」と回答した高校は9校だった。理由は「選手の判断で丸刈りになっている」「選手が(丸刈りに)誇りを持っている」「散髪代がかからない」「寮生活のため」などだった。
他にも、「オフシーズンは自由」や、「方針は特にないが選手が自分たちで考えている」といった回答もあった。
日本高校野球連盟と朝日新聞社が昨年、全国で実施した高校野球実態調査でも、「丸刈り」という決まりがある学校は全体の約4分の1にとどまっていた。長野県内でも同様に、前例にとらわれない考え方が広がっていることがうかがえた。(高億翔)
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