(4日、第106回全国高校野球選手権福岡大会2回戦 八女農0―4久留米学園)

 空振り、見逃し、空振り。思いを込めた速球が次々と決まった。八女農のエースで主将の古賀朝喜選手(3年)が14奪三振の快投をみせた。

 この1年、故障に苦しんだ。膝蓋骨(しつがいこつ)を3回も骨折し、走ることも素振りもできない日々に。悔しさと焦りが募ったが、仲間が「待っとるから」と励ましてくれた。夏は「絶対に投げる」とリハビリに耐え、マウンドに戻った。

 走者を背負う場面で長打を許し、五回までに4失点。それでも崩れず、六回から得点を許さず、144球を完投。「力いっぱい投げられた。悔いはないです。3年間、楽しかった」(山本達洋)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。