第106回全国高校野球選手権長野大会の開会式が6日、松本市のセキスイハイム松本スタジアムで開かれた。吹奏楽の生演奏と手拍子が鳴り響くグラウンドを、73チーム(84校)の選手が堂々と行進した。開幕試合は、コロナ禍を挟んで5年ぶりに、開会式との同日開催となったが、雨天のため途中で「継続試合」に決まった。(高億翔)

 開会式では豊科高校の吹奏楽部がグラウンドで大会行進曲などを生演奏した。楽天で活躍した元プロ野球選手、聖沢諒さん(38)の先導のもと、前回大会優勝の上田西が右翼側から入場行進を始めた。続く各チームの選手たちも元気よく手を振った。司会進行は松本美須々ケ丘3年のマネジャー、若林凜さんと鰐川彩乃さんが担当した。

 県高野連の久保村智会長は整列する選手たちを前に「今までの過程に誇りと自信をもって試合に臨んでください。最後の最後まであきらめずに戦い抜いて」と激励した。

 朝日新聞長野総局の小室浩幸総局長は「野球をやっていてよかったと、心から思える夏にしましょう」と呼びかけた。

 育成功労賞の表彰では、春夏の甲子園大会で10年にわたり本部委員を務めた小林善一さん(70)に、久保村会長が表彰状と盾を贈呈した。

 開会式の後で始まった飯山と下伊那農による開幕試合は継続試合となった。7日は、この試合を含め県内4球場で13試合が予定されている。(高億翔)

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