(6日、第106回全国高校野球選手権長野大会 開会式)
選手宣誓をしたのは上田東の箱山心輝(しんき)主将(3年)だ。
2年前の春の県大会で代打サヨナラ本塁打を打った兄にあこがれて野球を続けてきたことを紹介し、「一歩踏み出す勇気があれば、奇跡も起こせると信じている」と声を張り上げた。
さらに、1月の能登半島地震などで困難な状況にある球児の存在に触れた。「野球ができることの喜び、感謝を忘れずにプレーすることが私たちの使命」と宣誓すると、観客席から大きな拍手が起きた。
「高校野球は最後の年だし、主将にしかできないので挑戦したい」との思いから希望した。39チームの主将の中から抽選で選ばれた。2、3年生を中心にミーティングをして内容を考え、授業の合間などに何度も練習した。「宣誓の前は緊張していたが、台に上がってからは、やってやろうという気持ちが湧いた。120点のできです」と語った。
チームは9日に、県営上田野球場で飯田風越と対戦する。公式戦で本塁打を打ったことがない。「初戦で打ちたい」と笑顔を見せた。目標は8強以上。「全員野球で、束になって戦いたい」(小山裕一)
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