(8日、第106回全国高校野球選手権宮崎大会1回戦 日向工4―0飯野・高城)

 連合チームを組んで約1カ月半。高校から野球を始めた選手を含む10人の飯野・高城が、本気で日向工に勝ちにいった。

 先発した高城の木下智稀投手(3年)は、6月中旬の練習試合で初めて1試合を投げきった。この日は四回に3連打を浴びたが、直球で三振を奪って踏ん張るなど計4失点で完投した。「団結して勝ちにいった。飯野の選手と一緒に楽しくできて最高の仲間です」

 高城の選手4人はいずれも3年生。昨秋は別の学校と連合を組んで大会に出たが、新たな部員は入らず、飯野から声がかかるまで、夏の大会はあきらめかけていた。

 この日2安打の岡元一樹選手は「初心者もいたけど、一緒に練習した成果が発揮できた」。

 一回にはチャンスもあった。2死二、三塁で打席には三角園翔太選手。

 中学も野球部だったが、けがが多く、この日が初の公式戦。「結果を残したい」と力んで三振してしまったが、中堅の守備では両翼の初心者の選手をもり立てた。

 「コールド負けを覚悟していたけど、みんながんばってくれた。みんながいたから、この場に立てた。本当に感謝です」と話した。(中島健)

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