【UEFA EURO 2024】スペイン代表 2−1 フランス代表(日本時間7月10日/ミュンヘン・フットボール・アレーナ)
明らかにらしくないミスだった。フランス代表のFWキリアン・エンバペが、十八番のカットイン・フィニッシュを披露したがシュートは大きく枠外へ。視聴者からも落胆の声が漏れた。
【映像】シュートが大外れ…エンバペ愕然のミス
UEFA EURO 2024のナンバーワン主役候補と目されたエンバペだが、グループリーグ初戦で鼻を骨折。第3戦からフェイスガードマスクを着用して出場してきたが、視野がかなり制限されるうえ蒸れなど煩わしさも影響し、準々決勝までのゴールはPKによる1つのみと精彩を欠く。スペイン代表と激突した準決勝には、リスク承知でマスクを外して臨んだ。
すると9分、エンバペは左サイドからピンポイントを上げてFWランダル・コロ・ムアニの先制点をアシスト。しかし、21分にFWラミン・ヤマル、25分にMFダニ・オルモにいずれもゴラッソを決められ、フランス代表にとっては苦しい展開となった。
それでも85分、スーパースターに絶好機が訪れる。DFウィリアム・サリバ、FWブラッドレー・バルコラと繋がって、左サイドに抜け出したエンバペにボールが渡ったのだ。スペイン代表のDFダニ・ヴィヴィアンを持ち前の鋭いカットインで振り切って右足を一閃。エンバペの十八番のシチュエーションであり、多くの人が「きたっ!」と思ったシーンだったに違いない。
しかし、シュートはゴールポストのはるか上を通過。エンバペも「信じられない…」という表情で愕然とし、思わず両手で頭を抱えた。ABEMAで解説を務めた林陵平氏は、「オープンスペースでの1対1は得意ですし、(シュートシーンは)けっこう余裕もありましたからね。エンバペであればゴールの枠に持っていって欲しかったですね」とコメントした。
また、ファンも同様に落胆および不調を感じ取っていた。SNSには「完璧な形やったのに。らしくない」「らしくない外しっぷりだな」「ううーーーん、今の枠飛ばせないのはエンバペらしくない」「そのシュートミスは珍しい」「どうしたエンバペ!」「シュート精度どうした」などのコメントが相次いだ。
データサイト『Opta』によると、今大会のエンバペはオープンプレーで23本のシュートを放ちながら無得点。1980年以降のUEFA EUROでこれを上回る不名誉記録は、2004年大会のデコ(当時ポルトガル代表)だけだという。
試合はそのまま、フランス代表がスペイン代表に1−2で逆転負け。鼻骨折の影響で明らかに心身ともに本調子ではなかったエンバペは、失意のまま大会を去ることになった。
(ABEMA/UEFA EURO 2024)
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