(14日、第106回全国高校野球選手権千葉大会2回戦、我孫子9―2成東=8回コールド)

 7点を追う七回裏、成東の斎藤俊之介(3年)が代打で先頭打者に入った。3球目、渾身(こんしん)の右越え三塁打。その後、スクイズで生還し、七回コールド負けを防いだ。

 昨秋に副主将になった。主将がケガで離脱した時期も、練習メニューや試合目標を考えて、チームをまとめあげた。

 副主将に求められていること。それは、「プレーで示し、試合を引っ張ること」だと思っている。

 この日はベンチで声を上げ続けた。あとはプレーで示すだけだった。

 八回表に1点を取られ、2―9になった。またコールド負けの危機が訪れた。

 その回の裏、2死二、三塁で打順が巡ってきた。

 1ボール2ストライク。5球目の外角のカーブを振らなかった。それがストライクとなり、肩を落とした。「自分で終わって申し訳ない」

 この日、終盤の2打席で活躍と挫折を経験した。副主将の役割を果たせたし、果たせなかった。

 それでも、確信できたことがある。

 「最後まで自分の力を信じれば、願いはかなうかもしれない」=大谷津(マハール有仁州)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。