「プラチナ世代」古江彩佳のこれまでの実績

古江彩佳選手は兵庫県出身の24歳。有力選手がそろう2000年度生まれの「プラチナ世代」と呼ばれる選手の1人です。

両親の影響で3歳でゴルフを始め、アマチュア時代にはJGA=日本ゴルフ協会のナショナルチームのメンバーとして豊富な国際経験を積みました。

身長1メートル53センチと小柄ながら、正確なショットとパットによる堅実なプレースタイルが持ち味で、国内ツアーでは2019年に史上7人目のアマチュア優勝を果たすと、プロ転向後も6勝を挙げています。

2021年、フランスで行われた海外メジャー大会で4位に入り、その年のアメリカツアーの最終予選会で出場権を獲得すると、翌年から本格的に参戦して7月に初優勝を果たしました。

その後もアメリカツアーで安定した成績を残し続け、出場を目指したパリオリンピックの代表選考レースをリードしましたが、最終盤でかわされ出場権を逃していました。

海外メジャーの壁を破った日本選手の活躍

女子ゴルフの日本選手で初めて海外メジャーを制したのは1977年の全米女子プロ選手権で優勝した樋口久子さんでした。

その後は日本選手として初めてアメリカツアーの賞金女王になった岡本綾子さんが1980年代から90年代にかけてたびたび優勝を争いました。

2000年代に入ると、アメリカツアーで通算9勝した宮里藍さんが全米女子プロ選手権や全英女子オープンで3位に入りましたが、優勝はなりませんでした。

そして樋口さん以来、42年ぶりに海外メジャーの壁を破ったのが2019年の全英女子オープンを制した渋野日向子選手でした。

プロテスト合格後、わずか1年の渋野選手が海外メジャーのしれつな優勝争いのなかでもトレードマークの笑顔を絶やさず、歴史的な快挙を果たした姿は海外メディアから「スマイリング・シンデレラ」と呼ばれました。

2021年の全米女子オープンでは笹生優花選手と畑岡奈紗選手が激しく競り合ったすえ、笹生選手がプレーオフを制して19歳の史上最年少で初優勝し、日本の女子選手では3人目となるメジャー制覇を果たしました。

同じ年には男子で松山英樹選手が「マスターズ・トーナメント」で優勝し、日本の男子選手として初めて海外メジャー大会を制しました。

そしてことし(2024)、先月の全米女子オープンで笹生選手が3年ぶり2回目の優勝を果たし、日本選手では男女を通じて初めて海外メジャー2勝目をあげていました。

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