イトマンスイミングスクールと日本ライフセービング協会は、海の日の15日、「水辺の事故ゼロ」に向けた啓発活動・教育活動を協力して行っていくためのパートナーシップ協定を締結した。
その調印式に、競泳ロンドン五輪銀メダリスト、男子100m・200m背泳ぎで日本記録を持つ入江陵介氏(34)が出席。日本ライフセービング協会のインストラクターと共に、「イトマンスイミングスクール昭和の森校」に在籍する小学生約50人に向けた講習会に参加した。
水の特性を知り、どうすれば溺れないかを知る。そういったテーマのもと「安全な水への入り方・浮き方」などを指導した、日本ライフセービング協会のインストラクターは「水泳が苦手な子より泳ぎができる子が溺れているという実態が見えてきている。速く泳ぐだけでなく、安全な知識と技能をしっかりと伝えたい」と、水難事故の起こりやすい状態や実際にあった事故をベースに作られた動画を子供たちに見せ、水辺の危険性と自分の生命を守る大切さを伝えた。
入江氏は、子ども達と一緒にライフジャケットを着用し楽に浮く姿勢などを体験。講習会後、取材に応じた入江氏は「水を楽しむ立場の人間として水の楽しさ、また水の難しさを子ども達と勉強できた。子ども達が楽しそうにしてくれたのは良かったし、水との触れ合い方を知識として活かして欲しい。水の事故が無くなるように心から願いたい」と笑顔で語った。講習に参加した子ども達は「安全第一で海や川で泳ぎたい」「これからはライフジャケットを持って行こうと思う」など、水辺での遊び方の意識を高めた様子だった。
講習会終了後、入江氏のもとに子ども達が集まった。1人1人に丁寧にサインしながら、水の楽しさと難しさを伝えていた。
■入江陵介(いりえ・りょうすけ)
1990年1月24日 大坂生まれ。2012年ロンドン五輪100m背泳ぎ銅メダル、200m背泳ぎ銀メダル、400mメドレーリレー銀メダル。元イトマン東進所属:株式会社ナガセ社員
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