(20日、第106回全国高校野球選手権福井大会2回戦 大野0―10福井工大福井)

 大野のベンチ入りメンバーで投手は6人。この日、富田卓之監督が「大事な試合だから」と先発マウンドを託したのは、背番号18の藤沢獅光投手(3年)だった。気持ちの強さでは投手陣で一番だ。

 「短くつないで最少失点で抑え、チームを勢いづかせたい」。藤沢投手はいつも通り、強気に攻めた。しかし福井工大福井の打者は甘い球を逃さない。計4失点し、三回裏から千京亮太投手ら3人の2年生投手が継投した。

 四死球も三つ与えた藤沢投手は「制球が生命線なのに、持ち味を発揮できず悔しい。後輩の投手たちは個性豊かで、誰もがエースになれる。甲子園を目指してほしい」と話した。(鎌内勇樹)

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