■好調な打撃の裏に“キーアイテム”
残るシーズン後半、ナ・リーグ87年ぶりとなる「三冠王」の大記録達成に期待が高まりますが、そのキーアイテムになりそうなのが…
大谷翔平選手(4月)
「クリケットのバットは面になっているので、面で捉えていくというか」
シーズン序盤、打撃不振に陥っていた大谷選手を救ったクリケットバットです。サタデーステーションは、その“仕掛け人”に直接、話を聞くことができました。
ドジャース バンスコヨック打撃コーチ
「翔平はシカゴ戦の中断中に、クリケット用のバットを見つけて練習をし始めたのです」
4月のカブス戦。なかなか打撃の調子が上がっていなかった大谷選手は、この日も今永投手相手に2打席連続凡退。その後、雨で試合が中断している間にクリケットバットで練習したといいます。その効果なのか、直後の打席ではシーズン初のスリーベースヒット。その後の記録ラッシュにもつながる、復調のきっかけをつかんだのです。なぜクリケットバットだったのでしょうか。打撃コーチがこんな“裏側”を明かしてくれました。
ドジャース バンスコヨック打撃コーチ
「チームの『おもちゃ箱』にはあらゆる種類の道具が入っています」
チームの練習場には『おもちゃ箱』と呼ばれるものが置いてあり、その中には練習で使う様々な道具が入っているそうです。これらの道具は、大谷選手も定期的に使用しているといいます。バンスコヨック打撃コーチはここにクリケットバットを忍び込ませていたのです。そしてあの日、大谷選手が自ら見つけて練習に使い始めたといい、そこから“お気に入り”になったそうです。
ドジャース バンスコヨック打撃コーチ
「(Q今も大谷選手はクリケットバットを使っているんですか?)今でもクリケットバットは打撃練習で使っています」
クリケットバットは、3か月以上経った今も使い続けているといいます。
■来季開幕戦東京で二刀流の雄姿は?
そして、来シーズンのドジャース開幕戦は、東京ドームで行うことが発表されました。そこで期待されるのが、日本での二刀流復活です。右ひじ手術後のリハビリはどのくらい進んでいるのでしょうか。大谷選手を追い続けるテレビ朝日の番記者は。
テレビ朝日番記者 比嘉孝之
「最初は短い距離で10mちょっとの距離だったと思います。力の入れ具合もゆっくりというか」
手術後、報道陣の前で初めて投球プログラムを再開したのは今年3月。そこから、4か月かけて投球距離は確実に伸びていて、強度もあがり、球数も増えているといいます。そして“投手大谷復活”への次のステップとして記者たちが注目しているのは、『練習日の間隔』だといいます。
テレビ朝日番記者 比嘉孝之
「我々の前でピッチング練習をした当初から現在まで1日おき。これが毎日にいつ変わるのかなということを我々も注意深く見ています」
エンゼルスの地元放送局のマーク・グビザ氏も“投手大谷”の復活を期待しています。
エンゼルス地元放送局解説者 マーク・グビザ氏
「最高のレベルを望む選手なので、再びピッチングで成績を残すと思います。来年の春キャンプのエンゼルス戦で復活のマウンドに立ってほしいですね」
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