プロ野球は26日から後半戦が始まる。

 パ・リーグは首位を独走するソフトバンクを他球団がどこまで追い上げていくか。

 セ・リーグは4位までが3.5ゲーム差にひしめく混戦模様。各チームのエース格のハイレベルな防御率争いにも注目だ。

  • 2リーグ制維持へ、貫いた覚悟 元阪神球団社長を突き動かしたものは

■54年ぶりのシーズン防御率0点台なるか

 防御率では、広島の大瀬良大地が12球団トップの0.82で前半戦を終えた。

 シーズンでの0点台は、1950年からの2リーグ制以降では70年に0.98だった村山実(神)のみ。2人目の大記録に近づいている。

 大瀬良は6月、ロッテ戦で無安打無得点試合を達成するなど、月間の登板4試合で無失点だった。7月も3試合に先発して計2失点と、変わらず安定している。

 昨秋に右ひじを手術し、春季キャンプはスロー調整に努めた。

 「はじめはストライクゾーンに投げるところから頑張って、成功体験が増えていった。その積み重ねが、いまを作っている」と話す。

 状況によって危険だと察知すれば、無理な勝負は挑まない。そんな柔軟な考え方も、プロ11年目、33歳の投球に安定感を加えている。

 前半戦の防御率0点台は、球宴がなかった2020年を除くと0.91だった1993年の伊藤智仁(ヤ)以来になる。

 近年の年間最高は、山本由伸(現大リーグ・ドジャース)がオリックスにいた2023年にマークした1.21だ。

 防御率2点以下は現在、パは1.57のモイネロ(ソ)だけだが、セは6人。さらに、現在86回を投げて防御率0.52の高橋宏斗(中)も規定投球回に迫り、歴史に残るハイレベルなタイトル争いになりそうだ。(上山浩也)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。